2012-10-31

手放すことの意味


いっさいのものを捨てることが手放すことならば
魂さえも手放すことになりかねない

家を売れば手放したことになるのか
離婚すれば手放すことになるのか

まず何より自分の心の内側に目をむけよ
それなくして何事も手放すことはできない

螺旋を描いてそれは進むであろう

またかと思う時がある
それは波が打ち寄せては引いていくように思えるかもしれない
胸の内側に訊ねてみなさい
それは
また再び同じところを高次から眺めているだけのこと

恐れてはいけない
己を恐れて
再び引き戻される者があとを絶たない


 

2012-10-27

江ノ島


江ノ電に乗って

海風の優しさに触れたら

月も踊りだす

ゆらゆら揺れる夢の光

島をめざす星々の歌声

褒められた子供のように

今日の風はフルーティ


 

2012-10-25

宮城県石巻への祈り~大川小学校


10月22日

石巻にきた。
迎えてくれた母子、その子はすぐに私の手を取って歓迎してくれた。
小さな手にあふれる愛を感じる。
この世に生を受けてまだ3年というのに
このような手にしたのは何なんか、その手にこの1年半の深い歴史を感じた。

海の幸のランチのあと
大川小学校へ向かう。
なんという晴天だろう。どこまでも雲一つない。昼過ぎなのに青く青く晴れ渡っている。
そしてその光はまっすぐ石巻に降り注ぐ。障害物が何もないのだ。

何も知らない人はこの風景を見たら埋立地だと思うのかもしれない。
しかしそこはおそらく何千年、何万年とつづいた人々の生活の場に違いなかった。

橋の一部が流されたままになってその数メートル離れた位置に新しい橋が架けなおされている。
それだけ移動したことがわかる。
宮城県石巻市 大川小学校
押し寄せた津波(TUNAMI)の力だ。

大川小学校の建物が見えてきた。
円形の壁を持つ建築、
グランドの内側だろうか、さらにコロセイムのように階段状のコンクリートがのこっている。
催し物をするのによい空間としてつくられていたようだ。

碑の前は祭壇となり、花束や線香を供えられるようになっていた。
一心にその手入れをしている女性はおそらく遺族だろう。

赤とんぼが飛んでいた。何匹かが舞っている。どこから来たのか、いつか高原でこんなとんぼの風景を見たが・・・。

手を合わせる。

これまで受け取ったことを祈るのはこの敷地のどこだろうか・・・?
教えてほしいと唱えた。

連れだってくれた幼女は長く手を合わせている。誰よりも何もかも知っているのかもしれない。小さな背中なのにそんな気にさせる姿。

私は無力感を覚えた。しかし次には再び願ったのだった。
「どうか私の成すべきことを教えてください。」

そして校舎に近づく。一歩ずつ進める足の下には被害にあった品々が埋もれている。生活用品の一部が見え隠れする。

とんぼが数を増してきた。
異様なほどに多く飛んでくる。どんどん増えた。赤とんぼの群れだ。
すぐそばをすぐ上を
そして空高く飛び回る。

群れに包まれながらその場で立ったまま目を閉じた。

先ほどと変わらず明るい陽射しに照らされて
瞑想視界を見渡す。

現れているのは伊勢巡りで出会った斎王たち。
そしてずっと以前からいてくれる存在。

「どうか緑の光る玉を。そしてこの地で散った子供らの魂をそこに入れてください。」



―それは昨年の暮れのこと―
薄い緑の光の玉が無数に私の手元に届いた。
泡のようにシャボン玉がどんどん集まって私の手、腕、身体の周囲にあふれかえっていた。

あれはなんだったのですか?と思う出すたびに不思議だった。美しい球体だったのでみんなにあげる、たくさんあるからみんなにあげる。と思った。
土産物を配るようにあげていい、と思っていたが、実際はどんなふうに配るのか、どんなふうに使うのか見当もつかなかった。

それが数日前、石巻を巡ることになってから降りてきたメッセージでわかったのだった。
ー緑の光る透明なこの玉にこの石巻で津波にさらわれた子供たちの魂を入れて光に返すー

そうしたら
涙にくれるその家族の前で
光の玉に乗った子らは自由に遊びながら
「大丈夫、大丈夫、楽しんでいるからね」と笑顔を向けてくれるようになる。
励ましてくれるようになると。

そしてありがたいことに伊勢の斎王たちが、その子らをお守りしてくれる存在となる。
斎王たちの笑顔。
「私たちが見てますよ、誰かに見守られていれば子供たちは安心して遊んでいますから。」



はたと目を開ける。
あれほどいた赤とんぼは影も形もない。

あるのはただ青空ー
雲一つない。

赤とんぼが子供たちのために光の玉を取りに来てくれた。

どうもそうらしい。















山に集う

冬の気配のなか
色濃く揺れるコスモス

山の秋は
しっかりしている

すべての条件のそろうのを待つ
土は
木は
草は

鮮やかな赤を輝かせて
小さく数珠のように
散りばめられた実を
確信をもって
啄む鳥

ざわめく落ち葉
引き込む虫の足音

高々と踊り立つ空の使者

不動の人が高らかに呼び出され
ゆっくり
しかし
揺るぎのない剣さばき
夢の空間の幕

剣の持ち主は
深く胸に至り

そして魂を包む

そのまま行くがいい
そのまま

魂の大きさ
堅さ
柔らかさを知れ

そのまま
明日を行け

不動の強靭な囁き
天地の奥深く
沁み渡る声

深まりを迎える秋
山の麓

2012/10/21



りりの庭~秋空のトンボ


とんぼの眼鏡は
水色眼鏡
青いお空を
見てたから
見てたから



りりちゃん?

花びらの約束はどうしたの?
なんだか

観えなかったんだけど・・・

見えてるでしょー!!
しかもこれ以上ないくらいのリアルで!


へ?
うふふ・・・

マジカルなリアルは
最もリアルだったりしてね・・・

むむ
なんじゃそれは

あのとき空いっぱいに・・・

トンボが
赤とんぼだよ
なんだかたっくさんいたんだよね

驚くほどたくさんだった
空と地面の間を埋め尽くすように

そして私を包むように
迎えるように

その中で・・・
そうだった
私はそのままその中で
りりも呼んだはずだった

めくるめく光の積み重なり

空の光を照り返す
神々の技

りりちゃん
あれがお花だったの?

そ!正解~うふふ

だって今は秋だよ!リアルに桜はないでしょ?
まだまだ準備中だよ

だからね
トンボさんたちが来たんだよ

そして・・・

もうわかったでしょ?

トンボは自由に羽根を広げたまま
まるで妖精の羽だね!

集まってあつまって
集まったでしょ?

本当にリアルに集まったよね?

そして一瞬にして消え去った

雲一つない青い空を残して

(続く・・)





2012-10-22

石巻へ

石巻市を訪問する。
被災したものの命は助かった女性に会うためだ。
過去にその女性が十代だったころを見守った経験がある。

多くの命が海に去っていった。
家族全員が助かったのは奇跡ではないかと思えた。
そして遺されたものは己の命が助かった。
喜びだけではないはずなのだ。たくさんの泣き声を聞いたはずなのだから。
その落としどころのない心のありかをそっとみて
できることならば
私は女性があの十代だったときのように見守りたい。
空しい希望でもただ傍に立ってみようと思った。

私ができること
それはこんなにもささやかである。
でもしないより
したほうがよいのだと決めた。
そう呼びかけている
自己の胸に従うだけ。




2012-10-21

海原



沖に目を向けたら

広い地平線が広がっているものだろう

その日は
違った

雲のようにそいつは降りてきた

平原たる海をすべて埋め尽くすように
低く降り立ち

波間のすれすれに浮かんでいる

そいつは何者か

知っているものは少ないのかもしれない

なぜ私に見せるのか

うっかり目を離すと
そいつは

手のひらを返したように

手のひらになっている

巨大な手のひらは
何を掬い取るのか

お前は知っているだろう

そうだ
だから見せるのか

再び手のひらは
形を変える

回帰を待つのか
そこで
いや回帰を促すのだな
そこで

私は見て
ただ証人になるだけ

誰に話すわけでもない

だから私に見せるのか

ならば沖の水平線が無限になるまで

ここに座って見ていよう


2012-10-20

爪の月

三日月が
雲に降りていく

雲が暗く
月を呑みこむ

月の光の名残が
小さな星のようにぽつんと

かけらになった月の紋章

ただ待っているぞ
と言い残して


2012-10-19

りりの庭~マジカル会議


さてさて

きたきた

何が?

りりちゃん、知ってるでしょう?

うん、知ってるよ~

そりゃね


結構大変な気がしてたんだけどなぁ
この線は

うふふ あはは
また心配しているんだね

毎度毎度のことですよ!
必ず今までと同じということはないでしょ?
リハーサルはしてるけどね
不確定要素は否めないでしょ

また難しいこといっちゃってさ!
うわーい!
楽しみだね~

そうね!まぁわかってることだけじゃ面白くないしね
ワクワク感は予想外なところからくるよね?

でさ、りりちゃん?

なに?

あなたはその日どうする?

そうだねー
うふ
桜のお花を咲かせちゃおうかな!!

さいですか
お好きにどうぞ・・・

宇宙船に乗せてもらうのもいいなぁ
きゃー
それがいいなぁ!

仏陀さんの手のひらに乗っかってお昼寝ごっこでもいいよ!

・・・

天使は来るの?ねぇくるよね~

そうね
できるだけたくさん呼びたいね・・・そして来るんだね

いつかりりが花びらを散らしていたことを思い出した

りりちゃんさ
西のお山から風を招いて
桜のお花が咲いたらその花びらをたくさん舞い散らせてくれる?

オッケーいいよ!
楽しい~楽しい~
風に乗っかって
桜の花を咲かせて
花びらいっぱい舞い踊らせて
そんで
宇宙船に乗ろうっと!

むむ
以前にりりがたくさんのお花の靴を並べていたのを思い出したぞ

りりちゃん?

なに?今回は出番が多い?わーいわーい

そうだね
約束したもんね

それからさ
いつかたくさん池のほとりに並べてたお花の靴があるでしょう?
あれをね
必要な子にあげてもいいかな?

もちろんだよ!!!
そのために並べてたんだから!

は・・・やっぱりね
先手を打たれていたか・・・くく くやしい・・・





りりの庭~花の靴


♪花の靴

履いていた

女の子

龍神さんに連れられて

行っちゃった~♪

りりちゃん?

なに唄ってるの?それふつうマイナーコードの歌だよね?

りりは夢中になって靴を見ている

花の靴だね

綺麗だね

うん、色はどうかしらってね、うふふ

いろいろ試しているんだ

そう、どんな色があるの?

うん、なんでもあるんだよ!
ほらね!!

なるほど~池のふちにたくさん並んでる

お花畑かと思ったら

靴が勢ぞろいしている

グラデーションがいいでしょ!

まぁほんとね。どれもこれも美しい!

ピンクからオレンジ

イエローからグリーン

ホワイトからブルー

あらあらパープルからピンク

わー若草色から水色

花の種類もみんないろいろだね

野菊みたいな可愛いのからミニ薔薇もあるね

うふふ
えへへ

これでね何すると思う?

なにするの?

まだ秘密だよ!

えー教えてよ!

なんでりりが知ってて私が知らないわけ?

・・・続く

(♪赤い靴のメロディ)

2012-10-18

スピード



一定の枠組みをはずせば

こんどは新たにその境界線を見出さなければならない

そのスピードは驚くほどの速さだ

繰り返し

この仕切り直しは常に要求されている

膨満と広がっていくエネルギーに身を任せるのも自由だ

そのなかでこの今を生きることが可能ならば

それは自身にとって正しい選択となるだろう

分や秒に囚われずにそれができるかはあなた次第


花の中に立つか

砂に埋もれるか

人口的なメカニズムに溺れるか

すべては自由に選べるらしい









2012-10-16

10月の新月



新月の願いにネガティブな内容を込めないようにしましょう

今はエネルギーが拡散しやすくなっているようです

良くも悪くも広がります

薄く広く漂うように

ネガティブであることが直ちに悪いわけではありません

それぞれの学びの段階でそれぞれのペースで掘り下げていきましょう

高次の存在にお願いするのは喜ばしいことです

ただ心にも思っていないことなのに口先だけで唱えてもかえって上述の通りとなるでしょう

無理に上辺だけで置き換えて機械的なドリルのようなことやっても真の意図のほうが直ちに飛んで行ってしまいます

そんなことなら無理にポジティブな言葉に置き換えず
まずは自分に向かってなぜかを問いかけて掘り下げてみましょう

それが難しいほどの場合であれば

・・・このような気分や気持ちになっています
ごめんなさいと唱えましょう

そして一切を神・女神なる存在にゆだねます
としておくほうがよいでしょう

無理に置き換えてもそれはただの見せかけでありエゴでしかありません

逆に身に覚えがないネガティブな気分が突如現れてしまっている人もいるでしょう

このように先ほどのようなネガティブなエネルギーを飛ばしてしまっている人から
ふとしたことで受け取ってしまい

こんなはずではなかったのにと何処をどう見渡しても見当がつかない場合

かつ肉体的な原因もないようでしたら
やはり高次の存在にお願いするのがよいかもしれません

自分で瞑想する習慣をもつのが大切な時期や時代になったようです
ここまで情報が氾濫している世の中
自分自身で居続けるためにはやはり自分と素直に向き合うことが大切だということです

そのなかで自分が親しみのもてる高次の存在、マスターに心の中においでいただくのもとてもよいきっかけになると思われます

最近は瞑想方法もネットを通じて調べることができますし
とても核心をついていてしかも無料で内容を公表してくれているサイトもあるようです

またそのような習慣がすぐに持てそうもないという方は
お近くの聖地に出向くのがよいでしょう
湧水が見られるところではそれに手首まで浸して心の中で浄化を意図してみましょう


今日はいつもと違うトーンになりましたが
波動の乱れをキャッチしましたのでお知らせいたしました





2012-10-15

小雨のあと


引っ越してすっきり

何かつきものが落ちたみたい

ほんとうにそうなのだ

目に見える人は少ない

数々の経験も
ステージの積み重ねも

本当に登ってるのか
下ってるのか

多次元とはいうものの
その人の居場所はその人の内にある

ずっとそばにいる感覚になるのは
観音さんのようで

水の精のようで

イエスのようで

瀬織津姫のようで

教えを説くのはそうした方々であってこそ
目覚める

と思って
そうでない人を蔑むのは誰ぞ

摩訶不思議なのは
そうしたことにほとんど時間を割かない人でも

とっくに目覚めている場合もあって

とっくにアセンションとやらも遂げていたりする

高次の存在に気づかずとも己の魂の呼び声に素直になれば

おのずと道は開けている

高次の存在もそれを見守り頷いていることだろう


2012-10-13

秋の雲と弁財天


弁財天さん

閉門になる直前に立ち寄り、際で遺跡に目が留まる

すると閉門だってさ

と知らない若者が教えてくれた

がっかりしそうなものだが
若者の声と手前の遺跡に意識が集中したのでほとんど無傷

それどころかそれでよかったのだとさえ思う

遺跡は井の頭池遺跡群の一部
湧水の口

これだ!と思って誰も立ち寄らない石の際に立つ
そばにある桂の木らしき梢にも魅かれる

美しい水ではないか
左手だけでなく右手の手首まで差し出して清めなさい

そんな声がして

そうしたら

本当に

すっきり感

ここには自分浄化に呼ばれたのですね
つい自分を後回しにする癖がついているのは日本人の共通するところ

鰯雲も見たし
池の亀にも見送られたし

帰りの電車

日も暮れてもうその日は終わりなのにこみ上げるのはワクワク感


2012-10-11

りりの庭~空飛ぶ鉄板


あのね、前にこんなことがあったわよ。

なんで今頃話すの?

だってね、そのときは驚いたのかな、話す気にもならなかったんだもの。

りりちゃん?
もしかしてもう知ってる?

ははは~
ふーー
たんぽぽの綿毛を吹きながら
そよそよ風に
りりの髪が梳かされている。

種はキラキラ光って丘を登る

光線こんなに強かったっけ・・・?
なんか紫色が見えるけど・・・

いつもその時に話さないで抑えちゃうんだね。

そんなことばかりで
結局はそれでやさしい人を演じることになる
なにしても何言っても許してくれるみたいな・・・
物わかりがいいとかね。

それも一理あるよ。
そのひとはそれを言わないとあるいはそうしないと救われないからそうしているんだろうから。

あら、りりちゃん、めずらしく長いセンテンスで話すじゃない?

えへへ、たまにはね!
りりはにっこりして肩をすぼめる。

私の役目はいつもそれなのよ。
知ってた?私の境界線がどこにあるか。

わーいわーい!奇特な役割。
それは魔法なんだよ。
最近は傍にいるだけでそうなるでしょ?
ところでさ、最初に話そうとしたことはそれじゃないんじゃない?

あ、そうそう、そうでした。でもそれと繋がっているかもよ!!?

かもね~~

それはね、ある日の晩のこと・・・
飛んできたんだよね。

うふふ、何が何が?

それは鉄板みたいな板になってきた。
胸と顔を覆うくらいの大きさで真四角だったので「鉄板」って感じ。

でもね、その鉄板には顔があった。
顔の中身のパーツは
睨みつけるようにつりあがってる(笑)
あはは、絵に描けそうよ!

なんで笑うの?

だってやっぱり話すとおかしいじゃない?
変な話だわ。

でも気になっているんでしょ?

うーん、そうだね。

鉄板は飛んできて
私に向かってきて
私を押し付け始めた。

あっという間の出来事だったけど、その時は意外なほど私は冷静(霊性)だったわね。
だから話さなかったのかも・・・?

それでそれで・・・ワクワク♡

りりちゃん?もしかして楽しんでる?

えへへ、やっぱ知ってても聞くと面白い!

全くもう~!

でね、押さえつけられてその顔が目の前にあるんだけど
不思議と冷静に
何ですか?とかなんとか訊ねてるんだよね、私。
で、いっそう強く押さえつけられた。

強烈な意図も感じたけど全く的はずれでもあった。
何で来たの?って純粋な感覚になった。

それでも居るならしかたないからそのままでいたの。
なんか文句があるのかってね。

その鉄板さん本当に見当違いなんだよね。
それでも押さえつけてくる。

りりも身を乗り出してくる・・・なんか光ってるなぁ。

遂に胸が苦しくて息が絶えるかも・・・とかくらいまでになってきた。

りりも顔を近づけてくる・・・なんかいい匂いがするなぁ・・お花だ。花びらがゆっくり舞っている。

でも私の意思は変わりがない。変えようがないんだよ。
何かを言いにきてるのかもしれないけど
それが見当違いなら意味不明のまま
無限大になるからね。

でも苦しい!
ってところでね。

うんうん、それで?
来たんでしょ来たんでしょ??

はーん、りりちゃんの予想は的を射てるからな~。

そうよ!
光の粒々だったよ。小さいけど強力でパワー全開だった。
天使だったよ。それを飛ばしてきてくれたのは。
そうなの、天使だったわ!

天使の魔法の杖でエイッ!
だね(笑)

そうそうここは笑うとこだよ(笑)

キラキラ星みたいな・・・そうだね、プレアデス星団みたいだったなぁ

サーっときて
鉄板の角に当たると
当たるそばからその四角の角が崩れて細かい砂になってなくなっていった。
粉末の金粉みたいにサラサラと砕けて消えた。
文字通り光にかえっていったんだね。

うっわーい!!きれいだろうなぁ!
その金の粉ほしいな~
それでもって砂のお城作るの!
わーい!

そうですか・・・そうとは知らず何の疑問もなく見送ってしまったわよ・・・



2012-10-09

りりの庭~テストの結果


  木の梢
  木の上に白い雲
  まるでこの間みた
  妖精たちの円舞みたいだ

久しぶりだね
りりちゃん

むすーっとしているかも・・?

どうしてもっと呼んでくれないの?
おかげで出番が少ないじゃない。

  木の枝にぶら下がってふりふりしている。
  くるっと回ってまたふりふり・・・。

へいへい私が悪うございました。
なんかね、君を守りたいわけよ。

キャー!何言ってるの~!?
きゃっきゃっ
守られてるのはどっちかな~?

はいはい存じてますよ。
でもね、そんな気がしてたのよ。

だってね・・・・

昼間だというのにそいつらったらね・・・

首にかけてきたのはアフリカの首飾りだっていうのよね。
でもって誰ですかって何度聞いても答えない。

ひょいって横を観たらそのうちのひとりが
英語で
信じてないって叫んでるのよ。
何をって私がその人たちのことを信じてないに決まってるじゃない!

変よね~いくらなんでも礼儀知らずだし
言ってることは嘘ばかりだし

変な意図を観じてさ

とてもそのままにされる気なんて起きるわけないじゃない。
ばかにしてんじゃないかって今怒りが湧いてきたぞ~

ほらほら、その人たちはテストに来たんじゃないの?
その時直観しなかった?

したわね。でもそのあと尾を引くのよね
押さえつけられて一方的なことを口走っているんだもの
人間の身になってくれなきゃ
なんたって重いんだから。

それでその人たちはどうなった?

そのひとたちの事情は知らないしどうなったかも知らないけど
邪(よこしま)な感じがしたから
誰ですかって丁寧語をくりかえしていたの。

そしたら皺枯れた女性の声がしてね
またまたあなたは誰ですかって訊ねたら

また質問か!
って吐き出すような捨て台詞を言って

全員がパッと消えたのよ。

   いつのまにかとなりで頬杖ついてるりりちゃん。

ふーん良かったね。
でもやっぱわたしの出番ないじゃない!!
呼んでよーつまんないでしょ!

わかったわかった
今度はよろしくね。

  小さな森の池のほとりが現れたので・・・

いまから聞くけど
あの人たち何?

だからテストだよ。

ふーん、じゃあ点数はどうだった?

点数というか・・・
まあ合格だよ。

へーなんで知ってるの?

へへへ~なんでも知ってるの。

  なんでもおまかせのりりちゃんでした・・・。


2012-10-07

秋の入口


何かに追いかけられているとき

気づくともう花が散っていた
追う者は誰でもなく

ただ
急いでいただけ

だってそうしないとね・・・
ここにいる許可が下りないから

たぶんもう大丈夫

椿大神社境内 縣主神社

半世紀も過ぎればもう誰にも説明などいらない

昨日今日明日

囚われていなければならないのは少しの間だけだった

生まれた記憶のある者にとっては
そんなもんだろう










2012-10-06

伊勢のスピリチュアルな旅~満月の暴風と斎王

 真昼の暴風



やれやれ

暴風雨がやってきた

目を閉じると同時だ

なに風や波立ちなど

いつものことだ

これは妨害ではなく
応援ではないか

いつかの湖でもそうだった

目を閉じると
突風が吹き
湖面にさざ波が立つ

愉快ではないか
これを恐れる者は去るしかない
己の中の戯言に騙される前にたちさるがいい

今日の月は拝めないかもしれないが
雲の上ではこの上なく艶やかなのがはっきり分かるぞ

木立のざわめき
美しい音色
過去の人々の重なり合うフレーム

緑の藻がひんやりとせせらぎに応える

水のうねりと健やかな精霊の纏う衣

それだけでここが
この世が
この地球が
満たされる小さな布石


******************

風と雨に追い付かれた途端になんだこれもシナリオの一部かと納得した。
連れも黙ってついてきてくれた。
ひとりでは往生したはずだがきちんとすべてが用意されている。


井戸の跡や掘立柱の跡が一部復元されていた。
考古学を専攻していたので昔懐かしい以前の好奇心が蘇る
すぐに大勢が呑み込めるのもそのおかげだった。
私を呼んだのはそのせいですね。
ああ、全くもって完全だこと・・・今更ながら思い当たる。

この時の連れがこの人だということも決まっていたとは思っていたが
畳掛けるように再認識する。


土の下は過去の物語で埋め尽くされていた。

知っている人だけが知っている。

また再び誰かがやってきて次のシナリオを実演するだろう。














2012-10-05

伊勢のスピリチュアルな旅~別宮観察


豊受大神宮別宮

外宮の別宮に土宮がある。
この傍を通るととても魅かれるものがあった。
神事をおこなう場所にエネルギーを強く感じる。
「まっすぐ 潔癖な 水の流れ」そんなものに関わる感覚
帰って調べると洪水を防ぐための守護神だった。なるほどな・・・・。今回とても気になっている分野だったので魅かれたのかもしれない。

多賀宮という別宮もあった。これは少し小高いところまで上がる。
すぐ隣は建築中で作業を忙しそうに進めていた。防災と目隠しのためか囲いが厳しい。
神宮全体は自然林であることはすぐに分かった。さまざまな木々が混在して生育している。それだけで豊かな心持になる。
ここはお社に傾くように木々が覆っている。なんともまた不思議な感覚。
今思い出すとここだけ色があったように感じる。
荒魂を祀っているらしい。
豊受大御神荒御魂(とようけおおみかみのあらみたま)
とある。
木々とのコントラストのようなものを感じてここも長く居たくて足を進めるのに困った。
最近ファンが多い瀬織律姫さん関連だろうか・・・。
この女神さまはいったい何色が主体か?
諸説というか、さまざまな見立てがあるようだ。それはまた別の折にということにしたい。

斎王さんたちが待ってるな・・・と先を急ぐ。

続く






2012-10-04

伊勢のスピリチュアルな旅~斎王のエネルギー


外宮から内宮へ

くたびれてきたのは年のせい?

タクシーは帰りに使おうと思ったがもう使ってしまえ。

と乗ったタクシーの運転手のおじいさん

不思議な方

お伊勢さんについてのうんちくもさることながら

降り際に
「あんたは人に教える人や、乗せればわかる、頑張ってや。」

ひとことも自分のことは言わなかったのに・・・。

「あした斎宮でエネルギー降ろすからね!」
と言って握手を求めてみた。

おじいさん、目むいてルチルクオーツのブレスレットをした手を差し出した。

続く







2012-10-03

伊勢のスピリチュアルな旅~檜のイニシエーション


伊勢に向かった。台風が来るらしいが大丈夫だと思っていた。

なんと直撃だった。まさに今回のミッションは、それも含まれていたらしい。

ひとりではない。誰か伴がいると直観していたら本当に現れた。
しかも目的達成のための一部を事前に共有することもできていた人だった。
面白い、不思議なものだ。何度もこのところ経験してはいるが・・・。

檜や杉、桜のエッセンスをつかったイニシエーションを体験していた。その形態を降ろしたのはイギリスのエッセンス開発者。

伊勢外宮 別宮
それを逆輸入する形でヒントとなり、その場で体験したことも斎宮跡でおこなうことのリハーサルの一つになっていた。

檜のイニシエーションで観た×状の十字は社の千木だった。
はたまた貴人のための蓋(絹笠)の骨組だった。

儀式のシナリオの大筋はその体験から伊勢行きまでの間の瞑想で受け取った。

どんなシナリオかはすべて書くことはできない。

積み重ねるスピリチュアルな瞑想体験とリアルな人の助けによる体験によってすべてがこの世のリアルになる。

なぜそれを行うかは私の知識が手伝って明確化されていく。これまで学んだこと、仕事で行ってきたことすべてが活用されていく。

これほどの心地よさはないだろう。
続く






2012-10-02

森に迷う~斎王復活



満月と野分

 背景は完全である

自然林のささやかな森

斎宮さんが待っている

待っている

どれだけ待っていたことか

井戸の跡
ひっそり並ぶ石組みの列

 枯れた井戸の上に手を置きなさい

やってきたのは虹の光の同胞団
水の天使

そして古来のここの女神たち
瀬織津姫の雲

檜のお囃子
林の端に躍り出た
音の雫が零れ落ちる

朽ちた一株

 紫水晶を中心に据えよ

伊勢外宮内 別宮

舞台の幕が上がる

 四角と六角
 四角と六角

アンデル十字は
貴人の蓋(絹笠)
見上げれば啓く

 光に満ちたオーディエンス

嵐がくるよ
急ぐべし

 いやいやそれは大切な大物役者である

雨粒が紫水晶を洗う

 光の柱
 光の千木

可愛いお社
夢の家

嵐を待ち構える
千木の十字

 来た

千木の間に降り立つは
水の精霊

 主たるあなたを待っていました

雨は天から

天には月が

 今通る

虹の架け橋を連れている

遠い世界から弧を描く
いく筋もいく筋も
やがてみなが虹の中に入るだろう

ふんわりお社は夢の城

奏でた音の配列ののなかで

四隅に立つ虹の同胞

立ち上る霧のように
袖をが舞う
衣が舞う



ゆっくりと舞い上がり
円舞する

 宴もたけなわ

白く光る羽衣

光るオーディエンスも
ますます高揚したことだろう

横に縦に
風の渦が
いっそう盛り上げ
神聖さを保ち
増す

胸の中であいさつすれば

すべては完全なるものだと

返してくる


















2012-10-01

杉の木のイニシエーション


ここは江戸の町
畳の上には父さん母さん
おじいちゃんおばあちゃん

子供はバタバタはしゃぎまわる
もうすぐごはんの時間かな

うっすら漏れた灯りから幸せな影が揺らめく

さあ 今日も幸せ
今日もみんな帰ってきた

柱の陰にいる子は怒られた
泣きべそかいて
すねて
ひざを抱える
木綿の着物
はだしの足の甲を見つめ次に指を見つめる

あ、おかあちゃん、足の爪のびたよ

こっちきてごはんをお食べ

爪は夜切ったらいかん
明日ね