ただ観ていろ
そう言われ続けた
そんな
ならばなぜ私は今ここに居るのだ
何か成すべき使命はないのか
なぜこの世に使わされたのか
ただお前が望んだだけだろう
答えはそれだけ
お前はただ観ていろと
その意味は観世音菩薩が知っているようだ
ただ観ていろ
そう言われ続けた
そんな
ならばなぜ私は今ここに居るのだ
何か成すべき使命はないのか
なぜこの世に使わされたのか
ただお前が望んだだけだろう
答えはそれだけ
お前はただ観ていろと
その意味は観世音菩薩が知っているようだ
8月の満月
とある者には秘密があった
人に聞かせてもなんだそんなこと
と思われるようなことなのだが
本人にとっては人生のすべてにそれが暗く照らしているのだ
試験に落ちた
それだけだった
実によくある話だ
それでもその者にとっては一大事
そんなことただの一度たりともは許されない
何年経っても
10年20年30年そして50年
還暦を過ぎてもまだまだ癒えない
その者の根拠のないプライドの瑕
そして適当な人間に向かって毒を吐き続けている
・・・
意外にもそんな人間は多い
顧みる勇気がない
認める潔さもない
だから失敗に対するリベンジを仕掛けようとしない
甘んじて50年
どんなに金持ちと一緒になろうと
子供が一度も試験に落ちたことがなくても
いやそれだけにその者はかえってますます
誰にも知られたくない自身の能力のなさ
情けなさ
ひ弱さ
そして人を傷つけずにはいられない卑劣さが虫がわくように増殖し続け
月がそのすべてを映し出しその者の全身を覆い尽くす
それでもその者は悟る術もなくもがき苦しむ
が
周りは訝しげにただながめるだけ
夏至のセレモニー
通過点
いつだって通過点
トンネルを潜るように感じたとき
トンネルの先の出口が光って見えるとき
ここだ
と思う
しかし
それは小さな通過点
小さき者よ
溺れそうな広い宇宙の波動の波間に浮く
さみしき者よ
眺めよと命じられた我は
ただ見つめているだけ
悔しいか
貶められて
悲しいか
小さき自分が
不義を働く者にその自覚はない
己の記憶と同じ記憶を焼き付けたいか
後悔させたいか
あやつはもう覚えていまい
あなたの言葉あなたの眼差しあなたの存在
思い出し
反省し
後悔し
詫びに来る
その者がこの世にいるうちにそうさせたいか
それは何という思いやりか
あなたは全身全霊をかけたお人好し
その者はそのまま捨て置きなさい
そうすれば
その者は再び生まれ出て
遙かなる広大な砂漠のように困難な道をあらためて生きることになるであろう
それが輪廻の法則
悟りや解脱に至る道
さあ もうすぐだ
なにもかもおわるのだ
無に帰するとはこういうことかと想像する
だが
それはそうでなかったりもするものだ
さあ 想像してみよう
さあ 創造してみよう
光の粒は集まっては消え
集まっては彼方へ再びの旅に出る
激動の宇宙嵐の中
この地では事故にあっても誰も気づかないことがある
見ても目に入らず
聞いても耳に届かない
救急車も警察も呼んでもらえず
叫んでも
人々はただ通り過ぎる
日常を少しも変化させたくないのだ
すでに嵐の突風のなかにいてもひたすら気づかない
気づかないふりをしているようでその自覚もない
暗黒の世界を客観視せよ
怒濤の風の外側から眺めよ
静寂はそこにある
そしてなすべき事を思い出す
一筋の光のように手を差しのべよ
それだけでいい
それぞれが片手でも両手でも
差しのべるだけでいい