2012-07-31

鞍馬山

鞍馬山は貴船の反対側の山。
麓からケーブルがある。

境内は比較的新しい。やはり外国からの参拝客が多い。広東語らしい言葉を聞いて香港を思い出した。

中腹で休みながら登る。振り返ると比叡山が広がっている。
不思議な地形だな・・・。
地質学的にも以前海だったらしい地層が褶曲しているようだ。海の生物化石があるとのこと。やっぱり不思議な感じだ。

汗だくになり、中腹の博物館に入る。地質学的な歴史と鎌倉時代の幕開けに亡くなった数々の伝説を作った源義経のエピソード。

彼はこの山で修業を積んだ。大いなるエネルギーを浴びながら。
亡くなったあともここに祀られている。

館には仏像が集められていた。千手観音像、毘沙門天。
そして、台風で折れたご神木の杉の木。

私は迷わず杉の木の前で瞑想した。
降りてきた画像は、その杉が健在であった時の姿か、それともそのあとで会うことになる杉の木か。気高くそびえる姿だった。

それは貴船神社でリーディングした桂の木と対であることをもの語り、貴船のエネルギーは女性性を現し、鞍馬山では男性性の強いエネルギーを現しているということだ。
その素晴らしいバランスを受け取るようにと伝わってきた。

私は「あいわかった。」とまるで時代劇のようなセリフをつぶやいた。
丹田あたりからぐんとこみ上げるような力強いそしてとても波動の高いエネルギー。濃いゴールドという感じだろうか。

一休みにもなって、また歩く気になった。非常に強い回復のエナジーでもある。そして上がって来いと招かれている。
続く



2012-07-28

貴船(気生根)の女神なる存在

そこは生気を回復するところ

光をエナジーを受け留める樹々の力
意思を持つかのような祈祷の枝

しなやかに舞い降りる
雨のような潤いと惠
恢復の雲

頭上の扉を信じれば
巡礼するようにさらさらと吹く
天の入り口


あたかも知らなかった時のほうが一瞬のできごととなる

薄い水色の
若葉の緑色の
光る白の

それは確かな深い懐

安心の
安全の
柔らかい
沈まない
消えない

あなたのこころを
取り戻そう


*** *** ****
貴船神社

7月25日

時間を外した日といわれる。

昨年は仕事であった。朝から出勤時間ぎりぎりなのに慌てるということがなかった記憶がある。
一方で落ち着かないという人もいるのだろうか。頭だけで知っているのと感覚で知るのとでは全く違う。

今年のこの日、貴船神社にいた。
気生根とも書く。また貴布禰とも書く。
女性性の強いエネルギーに満ち満ちでいる。

平安時代の歌人、和泉式部は夫の心が離れていくのを悲しんで貴船に参ずる。
和歌が残っている。和歌は、「後拾遺和歌集」におさめられている。

ものおもへば
沢の蛍もわが身より
あくがれいづる
魂かとぞみる


(あれこれ思い悩んでここまできますと蛍が貴船川一面に飛んでいます。そのはなかい光は、まるで自分の魂が体から抜け出て飛んでいるようです。)



返歌もある。


おく山に
たぎりて落つる滝の瀬の
玉ちるばかり
ものな思ひそ

(しぶきをあげて飛散る奥山の滝の水玉のように魂が抜け出て飛散り消えてゆく、死ぬかと思うほどそんな深く考えなさるなよ。)

この返歌は男性の声で和泉式部の耳にとどいたそうだ。貴布禰の明神からの御返しだとされて伝わっている。

川の反対側は鞍馬山である。その頂上から少し貴船川側に下ると魔王殿がある。
声はこの付近からだろうか。天からの声はその人にふさわしい形で降ってくる。
和泉式部の悲しみの中での力のあるチャネリングだ。
そして平安の昔に詠んだ歌として今に残り、私たちの目に耳に語りかける。さらに昔からそこに降りていた大いなる存在を示してくれた和泉式部の役割はとても大きい。
彼女自身もまた女神なる存在として数えられてよいだろう。






2012-07-24

貴船川と川床


小さな精霊は無数の光となって私を取り囲んだ
小さな微笑
賑やかな団欒
まつりの神輿を見送る子供のように
豊かで無邪気な喜び

私はただじっとみて
ただじっとされるがままにしていた

風に巻かれて山から谷から
川の下のほうへ
水のしぶき一瞬のすき間に

かくれんぼは永遠に終わらない

参加を呼びかけられても
食べるばかりの私

+++++++ ++++++
大いなるものから呼ばれるように出かけた京都の数日、目的はわかっていた・・・

7月24日から昨日まで、京都にいた。ほとんどを貴船と鞍馬山で過ごした。

24日は夕方に到着し、川床で夕食。せせらぎの上にデッキをしつらえて茣蓙を引く。雨が降れば店の者が慌てて茣蓙やテーブルを撤収する。幸い午後に降った雨は到着時にはあがっていた。案内の者はひとこと。「今、修復中です。」

部屋に通ると2階で昔の正式な畳の大きさで八畳和室だった。窓の下には葭簀がかかり川床の屋根にしている。ふと対岸に目を向けると鞍馬山側の急斜面に鹿が姿を現すという幸運に恵まれた。

普通の日とあって泊り客は少ない。旅館の構えはこれぞ日本の京都です、というような和風の風流な様子、川の段に沿って地下に降りる階段もくぐり戸も何とも言えない木造で細工が面白い。
川はせせらぎ、涼やかな風を運ぶ。ずっと精霊を感じていた。(続く)




2012-07-22

時間がほどける~希望



時間の軸が糸のようにほどける
昨日は今日
今日は明日
明日は昨日

希望とは
未来に馳せた
それぞれの複数の次元への思い
そしてそれが現実となる
ベストなチョイスをすることはきっとできる

それを信じることまたは信頼すること
これを希望という

2012-07-21

捉える

観えた?
観るとは感じること

聴こえた?
聴くとは感じること

匂いがした?
匂うとは感じること

どれも気配は一瞬

キャッチしたら
確かな出来事である


++++ ++++

この春に購入したハーキマーダイヤモンドは、買う予定になかったが買ってしまったものだった。
しばらくこのクリスタルの持ち主は私でいいのか自問していた。今見てもますます素晴らしい虹を放つ。

購入した店はよい感じの女の子二人が店番だった。
だんだん見るもの見るものみんな綺麗で次々眺めてばかり。二人は、私がクリスタルを手にするとその状態をどうもリーディングしていたようだ。

はじめはリーディングしていることについては何も言わなかったが、店主からそのような教えを受けているらしく、やがてそのままリーディング内容を言い始めた。
私は、そのまま聞いていた。


そのうち大きいものを持ってみてもらいたい感じがすると言ってハーキマーをケースから出してきたり・・・ということになった。
最後はかなり大きなクラスターだった。膝に乗せないと見ることはできない。私もクリスタルを当然リーディングしている。たくさんのクリスタルに囲まれたまま果てしなくそこにずっといたかった。

ソファに座っていた私はふと女の子を見上げる。すると彼女の頭上に金色の柱がいくつも観え、それがメリーゴーランドのように回っている。音まで聴こえた感じだ。キラキラしながら高い音の鐘が鳴る。そしてそさらにその上には王冠が浮いていた。それも黄金の、まさに姫やら王妃やらが被っているような。

私は言った。「あなた冠被っているのね。」
リーディングしている人なんだからさほど驚かないだろうが、さすがにきょとんとしていた。





2012-07-19

スペース

スペースをとりなさい
自分と他者の境界線を明確にしなさい

他人のエネルギーは他人のものであなたのものではない
それに惑わされる必要はない

ただそこにいなさい

そことは自分の中心軸である

吹きすさぶ嵐は誰のせいでもない
あなたはただ自分の中心軸にいて通り過ぎる様子を見ていなさい

悪夢の正体
地球の愛

宇宙の見守るものを観なさい


2012-07-18

予知



古い言葉の影に真実が見えたら
それは古い言葉ではなく
未来を予知するもの

聞き分け
見分けるのは
さりげない仕草
不動の感覚

いつか見た空に
明日を観る
過去の思いに生きる君へ


2012-07-15

アンク

アンクの十字

振れば何かか起こるだろう
悲しみの時
禍の時
如何に見失ったかを計るとき

金のひと匙を加えれば
広く世界を観るだろう
動植物の動き
人々のざわめき

すべては意味があって
意味がない
空の響きを聴くがいい

2012-07-13

美の光射し


美の光とは
水面に照らされた日の光
雨粒に反射する太陽の光線
砂の熱い陽炎


優美なまでのさりげない横顔
躍動する筋肉の隆起
笑う子供と一緒に揺れる柔らかな髪の艶
葉に積もる雪の表情
夕暮れに子を呼ぶ母の声の響き
散歩の日傘のレースの広がり
芽吹く緑の幼い光沢
雨上がりの虹を眺める学童の頬

空を歩く天使の衣
舞い踊る無表情な天女
呼ばれて到着した天使の剣
高いところで座す仏の手
長く思惟する菩薩の膝
蓮の花の不思議なバラ色

あなたが一度見ただけで忘れられない無限の光景




2012-07-11

冷夏


夏空が見える日が多くなってきた。
今年は、空梅雨?
私にはそれよりも「冷夏」という感覚が来ていた。
猛暑続きの日本、台風も沖縄近くで発生し、日本の、いや世界の気候も変化の中、人間の仕業なのか、地球の営みなのか・・・。その両方だ。

今月の夏日は、昔懐かしい夏の範疇で、子供のころの夏を思い出したりしていた。蚊取り線香の香り。ドアの隙間からただよってくる・・・と郷愁にひたるも、現実の蚊のほうは、子供のころの蚊より強力に進化している。

なぜ冷夏の直観がきたのか。それはまだ6月の梅雨に入るか入らないかのころだった。青空から巷にかけてのエナジーからだった。

そして、どうするのか、私たちは。
次に浮かんだのは「米」だった。米の不作?もしくは猛暑でないことから豊作?
どちらかはわからないが、植物になんらかの影響はくるだろう。

予め冷夏だとわかったところで、私たちが行うことは、不作なら買いだめ、豊作なら買いたたき、作り手は泣く泣く処分だ。

輸出先を俄かに探してもすぐには見つからないかもしれない。あらゆる日本産はブランドになることをだいぶ前から感じていた。とっとと外に売り込む人が出てきてもよさそうなものを何が阻んでいたのか、外に羽ばたかない業界。
去年から今年では放射能の影響でその活路は棚上げ。

さて、この夏だ。
淡々と過ごせる者は幸いだ。あらゆる面で一手を打つならこの夏だ。人間社会の行く先がかかっている。




2012-07-09

楠木

塩船観音寺境内
クスノキ

そこはしなやかで深みのある褥
横になればたちまち包みこみ
安らかな眠りを誘う

明るい暖かな陽だまり
丸く丸く円の内側へ
ほのぼのとした健やかな香
一切を含み
一切を無に帰す

栄光なる神の御座
祝福の光
この世に降る

迷いの有るものよ
ここに座れ
すべては無に帰るだろう



*** *** ***

グリーマネッセンス~クスノキ~

肉体の叡智、ヒーリングのための本能的な知恵の円滑な流れ、恩恵、自信。迷いや妄想を抱いているとき。

「グリーマンエッセンスラインナップ」より抜粋






2012-07-08

コバルトセージ


コバルトセージの葉
何かを脱ぎ捨てることと
何かを解放することは必ずしも同義ではない

何かを手放すことは何を手放すかによるものなので
何でも手放せばよいというものではない

何かをやめる
何かを切り捨てること
何かを始める
何かを繰り返すことが
必ずしも正しいことではないように


真実を見ようとしない
勘違いこそ
手放したほうがよい
確認することを「恐れる」ことこそ
手放さそう


**** **** ****

グリーマンエッセンス~セージ~

消化器系の働き、経絡の浄化。
メンタル体とスピリチュアルボディの整合を図り、それによって宗教への狂信や無神論への傾倒を防ぐ。

「グリーマンエッセンスオフィシャルガイドブック」より抜粋



2012-07-06

梅雨晴れの景色


梅雨晴れの景色

夕映えに満ちる土のかおり
いつか見た幻想が再びくりかえす

懐かしさのなかで
人はその記憶の限りを尽くして
幸福を探す

目の前の傘を滴る思い出は
バス停で待つ人々の思考の結晶

水たまりに映る夕空と流れる雲
傘の柄を軽く振って
家の台所から漏れる音をたどる

涙は宝石のように
緑の葉を蔦って
光に戻る





2012-07-05

時の合図



蔓延るものの正体
曇るガラスのような
うるさく付きまとうストーカー
きりきり舞いしてもなお
気づきのない依存
すべては同じような言葉で語られ
これまでと同じ流行の一つになる

我が身を疑う何重もの己の姿
恐れる者はなお
その只中にあるのみ

飾り立てただけの神の肖像
おもちゃ箱の人形のようにしまわれて
買った証のみで本質は使われない


高みに花咲く神々は
すぐ傍まで降りている
お前の目の前
貴方の右横
脳天を突き抜けてくるメッセージは

わたしたちがいます
わたしたちを呼んでください
すぐそばにいつもいつもいます
気づいてください

きらきら
ひらひら
燦々

賑やかなるこのファンファーレ
目を閉じよ
そうすれば
瞼の中に

深呼吸せよ
そうすれば
その肩の際に

人々よ
どろどろの水の淀みを
避けても見落とすな




季節の移ろい


夏のひととき
秋の気配

夏の草笛
秋の虫

石ころに刻んだ
今日の遊び

風のふくまま
そこにいていい
段々畑を駆け下りるように
海に向かって走れ
視界に映るのは光る海だけ

木登りの名人が木に登る
足の掛け方の技の数々
達人は木を知っている

そのまま木の命を吸って
手を伸ばせばいい
見えるのは高い空だけ

2012-07-04

シュールな月



シュールな月に挨拶するとき

碧い影と漂う雲
いつか見た記憶の夜空と重ねてみたら
どこにでも移動できる

さんざん嘆きの声を聴き
音楽の調べに混ぜてみたら
現代の人達は泣いてしまうかもしれない

違う星から来た人は奇異に思うだろうか
滝つぼに落ちるように叫ぶ人間の姿

搾り取られてもまだ息をしていると
いっそうの苦渋を要求していると勘違いされる

とんだ滑稽なお化け屋敷のように
窓ガラスに手をついて眺めるのは誰だ

いささかの同情さえそこにはなく
自分より先に誰かを殺そうとする

山羊の盲目こそ天の幸い
優しい眼差しは疑問の罵声を誘う

それもこれも
ただひたすら恐怖を隠そうとしているだけ
という茶番劇に真剣に立ち向かう

妖気に満ちた夜のお出まし
暗くしっとり

ほんの少し月が隠れた隙間をぬっての出来事だった





2012-07-03

りりの庭 1

虹の温泉・・・?

パシャパシャ

少女は足をバタつかせ虹の泉と遊んでる

少女の小さな足の指
少女の白いつま先

虹の水は七色に輝き
少女の動きに合わせて煌めきながら落ちる

落ちた虹の雫

何処へ行くのか

**


雲の下に小さな赤ん坊が見える
草場の影にその子はいた
生まれたままの恰好で

土はその子のベッド
草の香はその子の子守唄

―雫が落ちる―

急に目覚めたように泣き声が轟く
今生まれたばかりのように

通りかかった女性

驚いてその赤ん坊を抱き上げた

「まぁ、いったいどうしたというの?こんなところに・・・よしよし、泣かないでいいのよ。」

火のついたように泣く赤ん坊
そのままほうっておけるはずもない

女性の腕の中で次の運命が待つ



夜の帳




闇の誘いが静かに近づいても
笑ってそのまま見ていよう

風が吹くままに
風に吹かれよう

いつもの停車場に留まるバスのように
誰かが乗って誰かが降りる

そんなふうに眺めていよう

月の満ち欠けのスピードに合わせて
あなたも巡る光を浴びていよう

雲の間に夏の空が覗くとき
はっきりとその闇の行先も見えるだろう