虹の温泉・・・?
パシャパシャ
少女は足をバタつかせ虹の泉と遊んでる
少女の小さな足の指
少女の白いつま先
虹の水は七色に輝き
少女の動きに合わせて煌めきながら落ちる
落ちた虹の雫
何処へ行くのか
**
雲の下に小さな赤ん坊が見える
草場の影にその子はいた
生まれたままの恰好で
土はその子のベッド
草の香はその子の子守唄
―雫が落ちる―
急に目覚めたように泣き声が轟く
今生まれたばかりのように
通りかかった女性
驚いてその赤ん坊を抱き上げた
「まぁ、いったいどうしたというの?こんなところに・・・よしよし、泣かないでいいのよ。」
火のついたように泣く赤ん坊
そのままほうっておけるはずもない
女性の腕の中で次の運命が待つ