2012-07-03

夜の帳




闇の誘いが静かに近づいても
笑ってそのまま見ていよう

風が吹くままに
風に吹かれよう

いつもの停車場に留まるバスのように
誰かが乗って誰かが降りる

そんなふうに眺めていよう

月の満ち欠けのスピードに合わせて
あなたも巡る光を浴びていよう

雲の間に夏の空が覗くとき
はっきりとその闇の行先も見えるだろう