2016-10-31

りりの庭~鬼と遊ぶ その2


庭を荒らし回る小鬼発見



けけけっけ

けけけけ




ふふん

ここは誰も寄ってこない庭

俺様の天下



だってここは火事場だったのさ


そこらじゅう炭だらけ

家の柱も真っ黒け

枝もぽっきり折れやがる


このきな臭さがたまんねぇ


ここは俺様の庭




およ!


俺様が見えないやつがやって来た
(↑俺様を怖がらないやつがやって来た)

ふん

あの小あっぱ

生意気に俺様を追っ払う気だな





どぇーーーーーん



くらくらするぞーーー





***☆☆♪×〇×!!!

あいやー

ぴゅーーーーーんと消えた

小鬼・・・



りりちゃん
りりちゃん


池の中を覗いて何してたの?




へへへへーー

だってね

すごーく ちっさい鬼を見つけたんだよ


見えないふりしてね

通り過ぎてみたの

そしたら簡単に枝から落っこちたよ☆❤


ふーん

人の不幸を貪る小鬼かな

妖怪みたいだね

凄く小さいから気づかない人がたくさんいるけどね

だからみんな禍々しい気分ばかりが湧き起って怖がって嫌うばかりなんだ



いつも通りに通ったりすれちがったりして新しいエネルギーを入れるんだよ

ちょっとした魔法もかけるけどね~~

いたずらっぽくりりが笑う




そしたらまた芽が生えて

虫が来て

花が咲いて木が伸びて


動物が住んで

そして人が住む





つづく









2016-10-27

りりの庭~鬼と遊ぶ その1



りりちゃん!


きゃーーーー

ひさしぶり~♪



どうしてた?

んーーお庭作ってたよん♪



ふーん
どんな庭?


そりゃあね

ばっちり浄化の再生池と


パワフル鬼と遊べる庭だよ




んん?


池の話は分かるとして・・・・・オパールカラーの水の池だよね

ヒーリングタイムの温泉みたいな効用だよね☆





パワフル鬼とあ・そ・ぶ?



まさかまさか

またまたよからぬ存在が侵入して来たとか?


ぬぬ許せん!
歌舞伎風の「ミエ」をきるふりをしてみる・・・・






どんな鬼かしらね――――――ふふふ


お楽しみに!





つづく

自然由来


火を無視するな

水を無視するな

自然素材を無視するな




何事も対話するように

与えられている存在である


2016-10-20

木になる


ただ黙って耳を傾け

ただじっと見つめる



もはやそれしかできない


それで十分なのだと悟るにはもう少し時間がかかる


木になってみる

石になってみる


木石(ぼくせき)とは人の意を解さないことをさすがそれは違う


雲になってみる

水になってみる

土になってみる


何がわかるか

わかる必要もない









2016-10-14

十三夜


十三夜

寒い一日になった

十三夜の不思議な月は見られなかった


昨日見えた月は

猫の目のような

アーモンドのような


他国ではあまり関心はないのだろうか


日本はいちいち季節を語る文化がある


そうして時をある意味カラフルにしている


日々の生活の成すべきタイミングを計る


十三夜は穏やかに過ぎる平凡という健やかで優しい幸福の月


紫式部



2016-10-03

幽界からの次元上昇


ちょっと怖い話になるのだろうか

いいや
怖くないですよ






長らくわたしの左側にいてそばを離れなかった存在の正体がようやくわかった

「憑りつく」とはよくいったものだ

それほど長かったのも確かだが


世間一般にそういわれるのは正体が知れないことに深い恐れを抱くからだ


誰か霊媒師のような人に頼んでやっとわかったり

それもおどろおどろしく伝えられて怖さは倍増した状態になる

慌ててお祓いをする
大金をはたく

そうしなければならないのだと思い込んだ結果だ


それほど恐れずともいいのに・・・





左に目いっぱい貼りつくようにいるのも確かだったけど

普通の少年だった

目に覇気がなく

病弱なのか力がない

でも思いのたけを込めてそばにいるものだから

静かな情熱が私の左に寄りかかるような感じがするのだ



少年はヨーロッパの子だ

容貌は美しく

性格は大人しい

何かの病だろう
遠い昔の原因のわからない病で長くは生きられず

好きなこともできず

無念非業

そんな人生で家族もなす術がなく
ただ悲しむばかり



幼気(いたいけ)な少年はじっと外を眺める

窓の外の世界に想像を巡らせる


そして息をひきとる




名はジョンという

レインボーエンジェルに繋がったときに

実はその存在を感じた


エンジェルレベルに至る過程で同時に見えたのでそのままにした

表情と身体の大きさからレインボーエンジェルとは別の存在と感じていたが

いつも声をかけるようにしていた



その少年はエンジェルの仕事をするわけではなかったがただ観ているようだった



少年は私を通して何かを観ていた

そしてわたしは少年を通して得体のしれぬ身体の病気をやり過ごす術を学んだ



ありがとう


そしてそのことを認識したとたんに彼は去った


幽界から次元上昇した別の存在が介在してきてその手助けをしてくれた

それは随分前に伊勢にいったときに出会った斎宮に仕えた女性たちだ

子を産まずに生涯を終えて未練というか少々この世に思いを残していたが

意外にさらっと次元を上昇してからは
不幸な子供の霊に寄り添う仕事をしてくれる





私の左側は少し軽くなったのも確かだ


少年は次なる輪廻の覚悟をしたようだった








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