燃えたぎる炎の中のように
あたりはカビのような古びた匂いが漂う
まだあの者は思い出さずにいるのだ
自らの今居る場所がどんなところか
思い出させてくれる扉も羽もない
そのまま埋もれてしまうのか
遥か遠くの宇宙の藻屑にさえなれない
焼け爛れ宇宙の風から取り残されたその地獄に繋がれることを自ら選ぼうとは
~Liliの庭からメッセージ~
燃えたぎる炎の中のように
あたりはカビのような古びた匂いが漂う
まだあの者は思い出さずにいるのだ
自らの今居る場所がどんなところか
思い出させてくれる扉も羽もない
そのまま埋もれてしまうのか
遥か遠くの宇宙の藻屑にさえなれない
焼け爛れ宇宙の風から取り残されたその地獄に繋がれることを自ら選ぼうとは
嘘によって得た小さな支配を喜ぶ者は
最も罪深いと気づく時がきた
その一滴の嘘はそこかしこで落とされ続けた
嘘の雫は川となってうねりを広げこの世の一部を形成するにいたったのだ
この世の争いを担うこの最も罪深い者たちには必ずや罰が与えられるであろう
その罰とは何か
拘束でもなく死でもなく
ただ真実を観るのみ
眠っているあいだに
あなたの耳もとでささやかれていたのに
地上の闇を選ぶ者よ
いつかくる輝かしい楽園を先延ばしにした
小さなやさしい魂が草むらに埋もれつづけているというのに
柔らかな土の中は居心地がいい
さらばである
いましらばらく
私はいつまでも待とう