2015-03-28

りりの庭~白魚の舞 その2


なんでだーーーー?


苦しむ人を見て見ぬふりをしろとな?


できん!できん!

といってもだからといって助けられるとは限らない・・・・・


寄り添うことくらいしか・・・・無力感が漂うねぇ




ぴっきーーーーん!☆☆☆



なんですかい?

神々の光ともなんかが折れたとも思えない妙な音は!



りりちゃんの目玉がでっかくでっかく開き

きらきらきら~ん


あ、その音ですか・・・・



・・・そういえばりり太公望さん、
なんか釣れたの?



いよ!
せーの!
ほらよ!


糸引いてるの?

手伝おうか?



糸はピンと張っている

でもねぇ

餌とかついていたかしらねぇ

あやしいねぇ



ひひひ~
おもしろいねーーーー

観ててねー

面白いよ~



たったちゃんも来てねー



すると

ぬおーーーーっと出た!


たったちゃん登場☆        ※リりの庭~虹の龍 参照


つづく













2015-03-24

りりの庭~白魚の舞 その1


私は太公望よん

♪♪♪


りりちゃん!
何してるの?


だから

太公望よん♪


ああ、つまり釣りね・・・・

それで何が釣れるのかな?



ひひひ

ひみつ♪


ふむ、大抵はこれまでの例からいくと

虹の龍のたったちゃんかしらね・・・・


違うもんねーーーーーーーーーー



オパール色の池の中に糸を垂らしてる自称太公望のりりちゃん



いったい何を待つ???

それとも本人は本当に名宰相きどりか?!


そういえばこのところ賢者殿は現れない

内なる宰相よ


私に名案を授けてください







何のための名案か?


そのとき低い声で響いた



でもでも

その池の底の底には

渦巻く影が

そしてそこで血を吐くような苦しみの人々が観えるんですもの



虹のたったちゃんは池に居ても

池の底の底に居ても堂々と周遊してる

暗い墨のような雲の中?
地の底?

わたしにはできない
わたしにはできない




そのとき再び響いた


ほうっておけばよい

みな好きでそこ(底)におるのだよ


そ、そんなーーーーーーーーーー



つづく














2015-03-14

虚なるごとくとは~4年



これまでに味わったことのないような

虚無感

無力感というほど自我はなく

面白くないというほど幸せでもない


虚とはなにか


空虚感の中には風がある

その風が無風になったときか



一人というより荒廃の地の乾燥した土

孤独というより

無人の岩


虚とは


群衆の喧騒のなかにあっても一瞬沈黙が走ることがある

そのように”虚”が訪れた

・・・私はこれにシンクロしたのだと思うことにしてみた

すると

私以外のところからその虚なるエネルギーが観えてきた



・・・・・・・・・やはりそうであったか



東の空を見る
そして遥かなる山脈の影に縹緲と立ち尽くす人がなんと多いことか


万策尽きた
なのにそのことが言えない
言う相手がいない

聞いてくれる人がいない


奈落の底とはこのことか

初めて知った気がする





ー東日本大震災4年めに感じたことー