これまでに味わったことのないような
虚無感
無力感というほど自我はなく
面白くないというほど幸せでもない
虚とはなにか
空虚感の中には風がある
その風が無風になったときか
一人というより荒廃の地の乾燥した土
孤独というより
無人の岩
虚とは
群衆の喧騒のなかにあっても一瞬沈黙が走ることがある
そのように”虚”が訪れた
・・・私はこれにシンクロしたのだと思うことにしてみた
すると
私以外のところからその虚なるエネルギーが観えてきた
・・・・・・・・・やはりそうであったか
東の空を見る
そして遥かなる山脈の影に縹緲と立ち尽くす人がなんと多いことか
万策尽きた
なのにそのことが言えない
言う相手がいない
聞いてくれる人がいない
奈落の底とはこのことか
初めて知った気がする
ー東日本大震災4年めに感じたことー