2012-10-22

石巻へ

石巻市を訪問する。
被災したものの命は助かった女性に会うためだ。
過去にその女性が十代だったころを見守った経験がある。

多くの命が海に去っていった。
家族全員が助かったのは奇跡ではないかと思えた。
そして遺されたものは己の命が助かった。
喜びだけではないはずなのだ。たくさんの泣き声を聞いたはずなのだから。
その落としどころのない心のありかをそっとみて
できることならば
私は女性があの十代だったときのように見守りたい。
空しい希望でもただ傍に立ってみようと思った。

私ができること
それはこんなにもささやかである。
でもしないより
したほうがよいのだと決めた。
そう呼びかけている
自己の胸に従うだけ。