2013-09-23

りりの庭~レムリアンシードの真実



準備万端

よしよしGOGOーー

りりちゃあん
OK?

アーユーレイディー?

はーい
はーい
ふぁーい・・・

はいは一回でわかるわよん!

ではシフト計画スタート!!

何処に引っ越すの~?
眠い~

めずらしいね
眠いことはあるけど行動開始の時は我先にって感じなのに・・・

熱でもあるん?

ふぁーふあーい眠い

エンジンが半端になってきたよん

でもかかってる動き出すよ!
メインガイドも傍にいるよ!

バクテリア爺ちゃんも
虹の龍のたったちゃんも

うん新しい乗り物はもうだいぶ前に用意されていたし

そーれーそーれーそーれ!

眩しい眩しい七色の光

皆が一つになる
私は私

私は遠い私も私

ピカピカぴかぴゕぴゕ・・ぴ・・ぴ・・ヵ・・ヵ

ありゃりゃ体が重ーい~

ふーん眠いねぇ
あくびがとまんないよ~

りりちゃん!いまいちなのね。

うーんどうしてかと思ってたんだけどね・・・

遠くの空中に何だか浮いてるものあり?
いやいや固定されてるというほうがいいのか???

でたでた
あれ見て!!

あの空間にいるのは

あれは背中を向けて座ってる

わたしだ

机に向かっている
仕事中かな・・・

透き通っているね

そして虹に輝くチラチラと

まるで庭のオパールの池みたい
そりゃそーだ(同一物だしね!)

ふーんふーんふむふむ・・・

おーい!こっちよ
こっち!
早くおいでよ一緒に行くんでしょ?

あれれ
返事なし
動く気配なし

むむ・・動かないどころか

動けない?
動かせない?

こう微動だにしないって・・・・?

ガイドやみんなが囲ってみている
バクテリア爺さんも髪のない頭をカキカキして心配そう

がやがやわいわい
どうしたもんか・・・

たったちゃんも髑髏をまいて働きかける

でも動かない息もしてない?
え?
そんな~
でも透き通ってるよ
クリスタルそのものだ


あぁあぁ
そうだったそうだった

その昔

わたしは

ここに
決心を注いだ

決心だ

決心とはまさに決心そのもので
何かのための決心ではなく

ただ決心したんだ

そしてそれは真実になった
真実の決心

真実の決心とは

決心が真実と化した
それがこの世(どの世?)の真実として

覚悟をした決心

これをここに固定したんだ
何というアンカーだろう
そうまさにアンカー

深く地中に突き刺さっている
杭のように

それでもクリスタルに輝くとは・・・?

発信し続けていたんだね

決心は真実なので動かせない?

動けない?

どうしたらいいのだろう?

こんままでは

魂の一部が・・・
そんな感じがしてきたよ・・・

りりちゃん?
どうする?

うーんうーん
そーねー

ま、珍しい!
リりが悩んでいる・・・

もったいないねー

そうそう
せっかくここに真実をおろしたのにね
アンカーしたのにね

でもそのまま

宇宙に置いておくのもね・・・

標識くらいにはなるかしら?
それもいいのかな・・・

でも魂の一部が
ああ魂のほとんどだったら・・・おお!

すべてを集めるつもりだったのに

でも・・・

ガイドは見守る
でもすぐ近くに寄っている

りりちゃん?

うーん
お庭に持っていければ
飾っておきながら磨くよー

お池の水で磨くよお!

でも動かない
真実は動かない

クリスタルを前にみなで取り囲んで腕組み・・・



突如
痩せた少年が

スルスルっと
しかも簡単に

クリスタルわたしを持ち去った

たったか たったか
さっさか さっさか
たったか
さっさか

でも重そうだな~必死だね
一所懸命だ
ひたむきだ

追いかける気には誰もならない

茫然とただ眺めている

そしてたどり着いたところ

それは森の入口
大きい木の根元

少年は
ほーっと息をついて

あっという間に消えた

横になったクリスタル・・・
・・・レムリアンシードとはこれかしら?

たった一人で木の根元に横になる

そして初めて眠る

木の根元のふんわか苔が枕になって

寝ておいで
ゆっくりゆっくり
休むがいいさ

少年の声?

少年は何処から来たのか・・・?
木の根元で消えた少年

あぁそうだ
少年はあの木だ

あの木とは
楡の木だ

楡の木の精霊

そんなに平行移動はできないのに
遠くは行けないけどわざわざやってきた

長く長く同じところにいるということの意味を知っている・・・

何百年
何千年

いつも同じところに根をはっている

留まり続ける勇気?

そんな木だけが地に突き刺さった決心の真実を運んだ

ありがとう

・・・・・・

しばらくはあそこに寝かせておくことにしようか

ね、りりちゃん?

うんうんオッケー

風が爽やか・・むにゃむにゃ

良く眠れるZzzzz・・・

あ、りりも寝た