2012-11-04

冬へ向かう


金木犀は散っていった

オレンジの架け橋

低く窓辺に注ぐ夕暮れの太陽

残った枝は冬支度

ひっそりと確実に

木枯らしの晩は直ちに訪れ

私の袖を引っ張って

未来の構成を引き出そうとする

いつでもそこに横たわっている春の描写

一度に沢山のミツバチが宿を目指してもどってくる

花かんざしは神の使い

一足飛びに私をつれていく

高らかな鳥の囀り

天高く轟いて

空は秋