なんてことだろう!!
こーんなに太いラインが!
それでエネルギー吸われていたのか~!!
知らんかったわー
コードは太く私の体に繋がっていた
その先は美魔女に繋がっている
美魔女は半ば安心して
他のレースをむさぼっていたのだわ!!
そ、そんな~
りりちゃん!知ってた?
知ってたね~
ははは
そうだ私も知っていたのだわ
だからこうしてこんな作業をする気になったのだ
りりちゃんも応援してるし
それにこうなると大天使ミカエルもフル出場になるねぇ
ミカエルさん、どうか側近くに待機していておくれ・・・いつもどおりクールに立ってるミカエル・・・
この方も余裕ねぇ(あたりまえか・・・)
さてさてそろそろ技にいきましょうね
りりちゃんも楽しそうなことだし・・・
*
魔女には家族がいたはずだ
ちょっとその家族出てきておくれ!!
えい!この!
出てきなさい!!
と強く意図する・・
パン!
と現れた
その美魔女の息子らしい子供
ごく普通ではないか・・・
美魔女とは似ても似つかないなぁ
なんだろうねぇ
結構清々しいではないか
といってる余裕はない
美魔女の息子よ
君の母殿は観ての通りである
なんとかならないものか?
息子は答える
お母さんがこんなことをしてごめんなさい
どうか許してください
・・・・・!!
そ、そうであったか
美魔女の息子はできた子だ
*
りりちゃん?
君は?
りりははしゃいでばかりで一回転して空中ブランコを楽しんでいる
ブランコの綱は・・といえば
わぁお
美魔女と私を繋ぐコードだわ~
君はいつでも超人なパワフルチャイルド
君もまた余裕だよねぇ・・・
え?何ですって?
私に一回転しろって?
そうだよ~いっかいてーん!ほら!
はいよ、やりますよ、こうなりゃ何でもします
くるんと一回転、目が回る目が回る、私はもう年なのよ~
私の骨は大丈夫か?
できた!
以外にできるではないか、と感心し
そして再びコードを観ると
おお
結び目ができておる
その結び目の上にりりちゃんが乗っかり
トランポリンのようにジャンプを繰り返す
びよーんびよーん
ジャンプをくりかえすたびにコードの結び目が堅く詰まっていく
ほーほー
いい感じだわ~エネルギーが出ていくのが弱くなった!
よし、ではでは美魔女の息子よ
母殿の前に立っていておくれ
美魔女から私が観えないように
そしてミカエルが鋭く剣を振り上げる
結び目の手前でバッサリ!
りりちゃんが今度は私に残っているコードを引っ張る
引っ張る
引っ張る
りりちゃん季節外れの綱引きだね
へへへ
ついでに虹でお掃除するよ~
あー
ありがとう
美魔女のコードの先は結んであるからね
そこはどうしたらいいかなぁ
うふふ
美魔女さんのためになるものをつけてあげようよ!
そうね、それでなにがいいかなぁ
決まってるよ
魔王を呼ぶんだよ
そ、そうだ
魔王がいたね
真っ黒いけど・・・ね
漆黒は美しい
本当はとっても優しいって知らない人も多いけどね
魔王魔王魔王
重低音が轟く
ブーーン
とやってきた美しい輝く黒!この世のものとは思えない
(そのとおりこの世のものではありません)
魔王の黒い球をコードの先につけたよ~
りりちゃんまたまた得意顔
やっほっほー
アンカー頼むね~
そう
美魔女をしっかり地球にアンカーしてあげて!
そうすれば大丈夫
きっとね
*
ぐわぁぐわぁぐわぁ
ぐぐぐ
ひっぱられる~
いきなり私の体が再び引っ張られる
そうか長くエネルギーが吸収される関係だったから
再びそれを構築しようとする反動の力が働くんだね
危ない!私の体からもコードが這えるよ~止めてくれ~!!
ミ・カ・エ・ル
とミカエルが再度登場
待ってましたとばかりにコードの先に剣をあてて伸びていくのをストップしてくれた
は~助かった
はい、回収回収回収
どこまでも回収
自分に戻れよ
いついつまでも私は私