2012-11-30

りりの庭~奇怪な訪問客


それはそれは
不思議な朝でした・・・

すりガラスの向こうに透けて虹が見えたので
あっと思い窓を開ける

すると空き地の一か所から虹が始まっている出発地点のように見える
わーいと思って見つめるとすぐわきに白い円が立ち上がる
中を観ると妖精らしい姿・・・?

喜んで観ていると
何か言ってるみたいだが
よく見えない聴こえない

そして
近づいてきた
え?って思ったらだんだんでかい口で何か言ってるように見え始めた

むむ、「じ・し・ん・が・く・る・よ」って?
なんとそんなことを言っているような・・・口の形

いよいよアップになってくるとその妖精
おばさんともおじさんともいえる顔だ

あれれ~
おばさんでもおじさんでもいいけどね、もちろん
でもなんか違うねぇ

次の瞬間
ドカンッ!!
と大きなバスが到着

何だこれは!という間もなくぞろぞろ人らしき形が降りてくる
大挙して私が立ってる窓のほうへ向かってきた

ぎょぎょぎょ
やはり年寄でしかもしわがれた声もガヤガヤ聴こえる
色はなんというか、ねずみ色だな~

「まだ入れないの?」
と言ってきた

それだったのか!!言いたかったのは!
同時にちょっとたじろぐと
そのうちの一人が窓の外から中に手をつっこんできた



なぜだかな~
私はやかんを持っているんだよね~
これぞ私かもね~

水なのかお湯なのかわからないけど
ともかくやかんの口をその手に向かって傾けてみた
お湯か水かが注がれる

その腕は艶のないねずみ色
そして水の沁みが出来上がる

手はひっこめられた

でも次の手が
また
「もう入ってもいい?」と言いながら伸びてきた
その手は私の左手首付近に触れた

それをじっと観ると
私の手がすーっと透けていく
日に晒されたように眩しくなって
水のように揺らぎ
そこに虹がたわんで映っている

伸びた手は消えた

こんな群衆にはイエスさんを呼ぶと決まっておる
間髪入れずにミカエルも呼ぶ

あらゆる高次の存在を呼ぶ

それらはやってきた

雲のように私を囲む

細かい黒い点になった灰色の群れは
雲に触れると次々に火花のように光っては消えた

おー
りりちゃん出番だね!
そ、そうでしょ?!
もうひと踏ん張りしておこう

はーい!!オッケッケーー!
わたしね、バスの運転したい!

きたきた
りりちゃんの豪快発言

はいよ、わかった運転してね
たぶんあの人たちは長ーいながーい間あのままだったんだね

バスに乗っけてどうする?

ふふっ
決まってるよ、虹のアーチを渡るの
中をトンネルみたいに潜り抜けてもいいね!

ヤッホーッホー
行ってきまーす!!

♪運転手は君だ
車掌はいない♪

よろしく~
お、みんな静かにおとなしく座ってるじゃん
その調子その調子
あとはイエスさんに頼もうね

うん
そうしよう
それがいい









 

2012-11-29

りりの庭~かわいそうな魔女~その5



なんてことだろう!!

こーんなに太いラインが!

それでエネルギー吸われていたのか~!!
知らんかったわー

コードは太く私の体に繋がっていた

その先は美魔女に繋がっている
美魔女は半ば安心して
他のレースをむさぼっていたのだわ!!

そ、そんな~

りりちゃん!知ってた?
知ってたね~
ははは

そうだ私も知っていたのだわ
だからこうしてこんな作業をする気になったのだ

りりちゃんも応援してるし
それにこうなると大天使ミカエルもフル出場になるねぇ
ミカエルさん、どうか側近くに待機していておくれ・・・いつもどおりクールに立ってるミカエル・・・
この方も余裕ねぇ(あたりまえか・・・)

さてさてそろそろ技にいきましょうね

りりちゃんも楽しそうなことだし・・・



魔女には家族がいたはずだ
ちょっとその家族出てきておくれ!!
えい!この!
出てきなさい!!

と強く意図する・・

パン!
と現れた

その美魔女の息子らしい子供
ごく普通ではないか・・・
美魔女とは似ても似つかないなぁ

なんだろうねぇ
結構清々しいではないか

といってる余裕はない

美魔女の息子よ
君の母殿は観ての通りである
なんとかならないものか?

息子は答える

お母さんがこんなことをしてごめんなさい
どうか許してください

・・・・・!!

そ、そうであったか
美魔女の息子はできた子だ



りりちゃん?
君は?

りりははしゃいでばかりで一回転して空中ブランコを楽しんでいる
ブランコの綱は・・といえば

わぁお
美魔女と私を繋ぐコードだわ~

君はいつでも超人なパワフルチャイルド
君もまた余裕だよねぇ・・・

え?何ですって?
私に一回転しろって?

そうだよ~いっかいてーん!ほら!

はいよ、やりますよ、こうなりゃ何でもします

くるんと一回転、目が回る目が回る、私はもう年なのよ~
私の骨は大丈夫か?

できた!
以外にできるではないか、と感心し
そして再びコードを観ると
おお
結び目ができておる

その結び目の上にりりちゃんが乗っかり
トランポリンのようにジャンプを繰り返す

びよーんびよーん

ジャンプをくりかえすたびにコードの結び目が堅く詰まっていく

ほーほー
いい感じだわ~エネルギーが出ていくのが弱くなった!

よし、ではでは美魔女の息子よ
母殿の前に立っていておくれ
美魔女から私が観えないように

そしてミカエルが鋭く剣を振り上げる
結び目の手前でバッサリ!

りりちゃんが今度は私に残っているコードを引っ張る
引っ張る
引っ張る

りりちゃん季節外れの綱引きだね

へへへ
ついでに虹でお掃除するよ~

あー
ありがとう

美魔女のコードの先は結んであるからね
そこはどうしたらいいかなぁ

うふふ
美魔女さんのためになるものをつけてあげようよ!

そうね、それでなにがいいかなぁ

決まってるよ
魔王を呼ぶんだよ

そ、そうだ
魔王がいたね
真っ黒いけど・・・ね
漆黒は美しい

本当はとっても優しいって知らない人も多いけどね

魔王魔王魔王

重低音が轟く
ブーーン

とやってきた美しい輝く黒!この世のものとは思えない
(そのとおりこの世のものではありません)

魔王の黒い球をコードの先につけたよ~

りりちゃんまたまた得意顔
やっほっほー

アンカー頼むね~

そう
美魔女をしっかり地球にアンカーしてあげて!
そうすれば大丈夫
きっとね



ぐわぁぐわぁぐわぁ
ぐぐぐ
ひっぱられる~

いきなり私の体が再び引っ張られる

そうか長くエネルギーが吸収される関係だったから
再びそれを構築しようとする反動の力が働くんだね

危ない!私の体からもコードが這えるよ~止めてくれ~!!

ミ・カ・エ・ル

とミカエルが再度登場
待ってましたとばかりにコードの先に剣をあてて伸びていくのをストップしてくれた

は~助かった
はい、回収回収回収
どこまでも回収

自分に戻れよ
いついつまでも私は私










 

2012-11-28

11月の満月


満月に告げられた

その言葉は言葉であろうか
その音は音楽であろうか

気持ちは
気持ちは

何とも空虚に広がっていく
飛散したパウダーでも
この空に飛んでいくはずだと

そういうか

天の穴に向かって手招きすれば
誰でもたどり着く
誰でも行ける
そして誰のもとにも来てくれる

夜空に浮かぶ思いの船は

銀河をまたにかけて

そしてその道を行くのか

 

2012-11-23

りりの庭~かわいそうな魔女~その4


それでさーりりちゃん?

りりはレースを身体に巻き巻きして遊んでいる
時にセーターのように
時にウエディングドレスのように

そのたびにワンドも回転して
鼓笛隊の指揮棒のようになったり
ブーケのようになったり

うーん・・な~に?
目をパチパチさせていたずらっぽい笑顔

それでね

うん

どうする?

何を?

これをよ~汗

と美魔女は何かを察知したのか
ごそごそと動き出し、なんだか車輪を動かし始めた

やばーい雰囲気もするかも・・・

ふむふむ
そうやって操るのか

美魔女はバラバラモチーフのそれぞれの一部分を引っ張っている
ときどき巻いて自分の一部に引っ掛けている
フックみたいだなぁ

あれ何だろう?
しくみがいまいちわからんなぁ

りりちゃんわかる?

うんとね
あーでこーでこーなんだよ!▽感覚▲感覚※◎;+・・・

わからんよ~

あっとそこへ現れた

別の人・・・少し遠いね
でも見えるよ
あれれ、その人に何か絡まってるね

よく観ると美魔女のモチーフの一つから糸が出ている
そしてその先は
その人に繋がっている
その人の胸のあたりがもつれている

そうかぁ
それでなんかひきつる感じがするんだね

ひっぱってひっぱってひっぱって
せっせっせと手繰り寄せ

一枚のモチーフを遂に奪ってしまった
糸はそのまま繋がっている

そうやって必要に応じて奪ってたんだね
あの人大丈夫かな・・・胸のあたりをさすっている
顔色が悪いかも

そんなことはおかまいなく
美魔女は眉間にしわを寄せて新たに奪ったモチーフを眺めて点検している

しばらくするとポンと頭の上に乗せた

へー何してんの~?
なんか意外な使い方だったりして

いやいや
一応すっかり自分の持ち物にする努力をしているんだね

りりちゃんもやってみる?
あ、やってみると言っても今もってるレースでだよ!

うん!!
さっきからやってるけどね

はっそうか!

りりちゃんすっかり真っ白を通り越して虹色になってるね

そしてみるみるまたまた大人の女になった
あれ?女神様?

登場ありがとう


このままここにいるから安心しなさい
通り過ぎるものは通り過ぎ
立ち去るものは立ち去ります

留まるものもあるでしょう
ただ今は観ていなさい


美魔女は瞬間だけ元の持ち主の顔に変化する
そして再び元の美魔女

当たり前ですな・・・

でもそんなことばかりを続けていたのか

かわいそう・・・か
と思ったら私の頭上と背後から光が差し込んできた


あの方も完全なのですよ
ただ迷っているだけ
自分の芯にある自分という真実のモチーフ
それはそれは輝かしい
それを選択したいと思えばいつでも選択できます


そうだね
じゃあ
遠慮なく奪還させてもらおうかな

りりちゃん、準備オッケー?

うん、もちろん
さっきからウズウズだよ!

ここ(庭)にはなんでもあるね
じゃあ、この庭とあの美魔女さんのところに迷い込んだ
私のモチーフを繋いでね

イヤッホー!!
ワンドでくるくる
ワンドでくるくる

りりちゃん得意げにクリスタルワンドを美魔女方向に向けて回しだす

ワンドの回転に沿って空間がちょっとゆがみ始めた
よし
そのままワンドに手伝ってもらってモチーフの一旦を絡めよう

クリスタルはすぐに反応して
白いふくよかな螺旋を描く
螺旋にそってさらにまっすぐ光線が伸びる
まるで百合の花のよう
鳴り響くラッパのよう

美魔女はなぜか気づかない?!
何でだろう?
わっかんないな~

でもそのほうがいいね・・・

と思ったら?!★

つづく



















 

2012-11-21

冬薔薇



冬薔薇

気高さが降り積もり

いじらしさが空間を描く

青空

脈打つ緑

凝縮された木肌が

12月の準備を促す

乾いた土の感触

靴音の寂しさ

あなたの笑顔が見たい





2012-11-19

かりんの実

かりん

そんなところにいたのか

誰にも見つからない

でもここにいた

静かな気配を察知する

ここにいれば
私はここだと言いたくなる

***

喉にはもちろん良さそう。
使い方はいろいろかもしれませんが、
いかんせん生食は・・・
棚に飾り
豊かな香とかたち、触った感触を楽しみ
最後にはちみつで煮ると輝くようなオレンジ色が印象的です。
マンダリンガーネットみたいな色です。

第2チャクラ・第5チャクラのために・・・。

2012-11-17

りりの庭~かわいそうな魔女~その3


白のベール
しろのベール

絹なのかな
綿なのかな

真綿とはこれのこと?
そうだといいなぁ
雲かしら
綿あめみたいだな
でもどうか溶けないで
甘くなくてもいいから

**

りりちゃん!
りりちゃん!!
ねぇ~
りりちゃん!!!

なに?

なんかすまし顔だな
このりりちゃん

・・・・・

わかったわよ
わかりました
もう観ません

とりあえず・・・ね えへへ

いいよベール、外すよ

りりがベールをふんわりはずす

はー視界が開けたよ~


やっこさんどうしてるかな
あ、美魔女だったっけね

ああ何度見ても
そうねぇ・・美魔女ねぇ・・・汗

あのちぐはぐなモチーフのうわっぱり脱げば
いっそ清々して
もっと光ってくれそうだな~

美魔女さんは
なんか猫背になって
大事そうに次のモチーフ選びしている
ときどきぶつぶつなんか言ってる

使い古したのはそのまんまになって寄れて宙に浮いている
へんだなぁ
そのままいらないならサヨナラして
必要ならメンテナンスして
ってわけではないのか

しまい忘れもあって新しいのに気付いてもらえないで
朽ちそうになってるのもある

ってことは
新しいのはどっからもって来てるんだろうねぇ

りりちゃんが一回
白いベールをかけてくれたおかげで
ただ観ていることができるみたいだよ
ありがとう

・・・!!
りりちゃん!?

すっかりお姫様か
いや美魔女気分?
君大人の女の姿が重なっているよ
ひっえ~
ボーンと膨らんで白い衣装を纏う女性だ

りりちゃんは?

りりはその女性に重なるようにその中にいる?
それともレイヤーとして前にいる?

取り囲む光がゆっくりしたリズムで点滅している

わかったよ
一旦それに私も重なるからね
お願いします

私はそこにいる
ここにいる
ともにいる

ぴっよーん!
ボコ!!
っと出現したのはりりのドアップ

えっへへ~
で、次は次は?
ウキウキするね~

あいよ!
じゃね、りりちゃん、ひとっ走りしてね
あの美魔女さんが持ってるモチーフの中から
りりちゃんが持っていたベールのモチーフと同じものを見つけてくれる?

オッケー!簡単だよー

そうなの?私にはえらく難しい感じがしたけど・・・

あはは!
だって自分で編んだんでしょ?わかるに決まっているよ!

ほら!
ぼぼん!

さっきのりりちゃんアップくらいに視界いっぱいにモチーフの一部が観える

よしきた
じゃ手を伸ばそうか
どうしよう?

うっふー
そこへりりちゃん今度は何処から持ってきたのか
杖?
ワンド?

あークリスタルワンドだね!
おー飾りも美しいではないか!

何処で手に入れたの?

何言ってんの、買ったんでしょ!

あ、そう・・・やけに超現実的な発言・・・

なんか今レジが開く音がしたかも・・チーン


つづく









 

メンテナンス


さあ
コード回収率はいかほどかな

知らぬ間に明け渡していた
ハートのスペースはどんな調子?

光の存在と共同創造の前に
やっておきましょうメンテナンス

クリスマスの祈りは格別に
あなたとあなた以外を愛で結びます





2012-11-16

りりの庭~かわいそうな魔女~その2


なんだって~?
明け方の頭の中の騒がしさで目覚める

情報ダウンロードは完了したのかどうか・・・
不明だな

**

りりちゃん、とりあえずレッツ・ゴー

オッケー!!きゃっきゃっ

まずは・・・

りりはウキウキしている
レースのベールをなんだか知らないが持ってる

それを被ったり背中にしょってひらめかせたり

純白のレース
どうも手編みののレースらしく・・・
素朴さもある

りりちゃん?何してるの?

え?
わかんないの~?
美魔女ごっこだよ!

・・・そ、そーですか・・・・それは失礼・・・

さて
いつものように・・・・

くるくるくるーか
さらさらさら・・・か
わかりませんが
とにもかくにも
幾何学模様のなかにいる・・・のさ!
(つまり秘密なのさ!ごめんなさいね!)

ぴよよーん❤

現れたのはその美魔女?!
やれやれ
美魔女設定で本当によかったのかな・・・?

ぼんやりうすら明るく光って見える
その実体は?

やってるやってる
今日は誰のモチーフ使ってるんだろう?

どうしてなのかわからないなぁ

りりちゃん、わかる?

ウッワーイ!
ひらひらだよ~これ見て!
と言ってさっきからレースを離さない

あ、そのレース!モチーフ編みだ
ふーん、各モチーフに分かれているね

でもりりちゃんのは、みんなほぼ同じ系統で統一されたデザインだね
きれいだね・・・

あの人のは・・・?
あ、そう、全部バラバラだ
色もいろいろだしね

ふーん
そして毎日着替えるように取り替えて一部を使うんだ
どれもこれも誰か別の人のだな
かき集めたモチーフを組み合わせているんだね

あの中に自分で編んだのはないのかな・・・

とその時りりがいきなり私にレースを被せた!

ぎょぇ~ なんか目が回る
ちょっとりりちゃん何するの?
前が観えないじゃない
ま、レースだから穴があいてるけどね

だって、余分なこと考えたでしょ?
何しに来たの?
このレースとられてもいいの?

はっ!そうでした・・・
そのとおりだね、りりちゃん

つづく




 

2012-11-15

ポーの「黒猫」

エドガー・アラン・ポー
ポーの作品。

「黒猫」

何ともミステリアスな手法にかかり、その魔法の餌食になる。残酷極まりないこのストーリーと描写、それなのにどうしてだか狂乱しようにもしえない視点があることに気づく。
そして自己を探求する願ってもない救済の手を差し伸べてくれる。


エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe、1809年1月19日 - 1849年10月7日)は、アメリカ合衆国の小説家、詩人。

「黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 」(新潮文庫)
エドガー・アラン ポー (著), Edgar Allan Poe (原著), 巽 孝之 (翻訳)







 

2012-11-14

りりの庭~かわいそうな魔女~その1

美しいねぇ
秋の庭も
色とりどりの葉っぱの絨毯だね・・・

りりちゃん!
出番が来たよ!

むにゃむにゃ うーんと言いながら伸びをする
はたっと目が丸くなり、にこにこ笑う

はーい!
わーい!
しばらくぶりだね
あんまり呼んでくれないから
眠くなっちゃったんだよ

今日は何して遊ぶの?

うん・・・
そうだね、かわいそうな魔女退治かな

えー!魔女?!
それって私たち?!

ははは~そうとも言うかもねぇ
でもかわいそうじゃないしね
人から大量にエネルギーを吸収しようとしたりもしてないでしょ?

うん、どっちかというと
エネルギー大量にあげてない?

やっぱり知ってるのね。りりちゃんは!!このこの~笑
りりもきゃっきゃと笑う
だからね、それを何とかする日がやっと来たのよ!

今日は新月でしょ?
そして昨日は日蝕だった!
絶好のチャンス到来なの!!

明け方に大量に情報収集したのよ
インデックスはうまくついたかどうかわからないけどね
情報に味がするような感覚になったのは初めてよ

へー何の味?しょっぱいとか?

うーんうーんわからんけどね
味わい深かったんだよね~

ずっるーい 教えてよ~

だって難しいんだもん
たぶん大量だったし、新鮮だったからかなぁ

そ、だからね。やってみようと思うの。りりちゃん、賛成?

うん!やろうやろう~楽しいね、きっと!
るんるん

りりはダンスを踊る

かわいそうな魔女~
それって美魔女かな?

あはは、そうかもね。
そうしておこうか。

うん。きゃ~うれぴぃー楽しいー面白い!

つづく












 

日蝕と新月


再び新月がきた

南半球では日蝕

感じるのは
混乱
欺瞞
脆弱
火の粉

だからこその

保護
活性
生還
水の精

優位になろうとして
再び棘を出す者がいる

無駄な競争の犠牲にわざわざ
身を差し出してしまう者

黙認という罪悪感に悩む

叫びのように泣きわめく

これほどまでに宇宙の影響をうける日が来たのか

不眠不休の嵐の中で
更なる落とし穴に陥ってしまった者

ごまかしはもはや
茶番劇に過ぎないというのに
人の持ち物を笠に着て他人を蹴落として優越感に生きようとする

幻想の上に幻想を重ねた架空の世界に
よじ登って安心を保とうとするものよ

宇宙はそこにも押し寄せるだろう


*オーストラリアで皆既日食 日本では新月

木枯らし



遠い大陸の上空から
山の尾根を伝わって降りてくる

土の頂点は風の回路をつくる

いつか見た気配は再び訪れ

懐かしさに胸が震えるとき

次元を超えて旅をする人と出会う

家々の屋根に降りる

摩訶不思議な風の動物

それは時に龍と呼ばれ

ときに鬼と呼ばれた

軒を駆け巡って

水面に到達するときには

木々のざわめきに人々が驚くのを楽しみ
赤く色づいた


2012-11-13

ツリー・オブ・ライフ The TREE of LIFE


映画「ツリーオブライフ」
http://disney-studio.jp/movies/tree-life/home.jsp

ショーン・ベン、ブラッド・ピット主演

この映画には、入り口にまつわるヒントがある。
画像を見て気づく方はどのくらいいるだろう。

人それぞれ入り口は様々だが、その一つがひとたび開けばそれ以外の扉もわかるものだ。

気づく人が気づく。
気づくべき時に。

それでいいようだ。
ただゼロではいけないらしい。



 

2012-11-12

決心が起こす奇跡


現実創出の容易さと手ごわさ

見よ

そこに何があるか

聞け

ここにある音を

それは全身で
見聞きすること

内と外の間をどのように分かつのか

瞬間瞬間

決心するがいい


 

2012-11-11

祈りの連鎖



祈りの連鎖

伊勢神宮 内宮
純粋なるものから

発した祈りの鎖を繋ごう

金色に輝く

目にまぶしい

手に優しい

胸に温かい

古えの務めを

永久(とわ)に果たそう

 

内部世界



自分の境界線を辿ってみたら

あら不思議
肉体の外も私だった

それは
19という数字がポイント

私は19層にわたって私であった

足元がゼロ地点だとしたら

そこから下にマイナス1、マイナス2、-3・・・・
-7でちょうど肉体と対象だね湖に映った2人のすがた

・・・-19層目

内部世界にご挨拶

2012-11-09

この頃



静かに過ごす。
笑って過ごす。

巷(エネルギー)の様子。

お正月みたいな日が頻繁に訪れています。

その一方・・・というのもしっかりあります。

泣き明かす。

極端だな~とへとへとになりそうかもしれません。

それが翻弄されるということです。

自分の軸を確認しましょう。


数々のイベント満載の季節?
年回り?

この世で何が起こってるのか
「見なさい」
と言われていたことを思い出した私。

 

11月の祈り


深まりつつある夕べの涙

繭のように細やかで
繊細極まる糸の行く先

もどるのか
進むのか

何処へ行くのか

何処にいくにもそこには

繭の優しい輝きが

柔らかく
穏やかに
嫋やかに

そして凛と

微笑を浮かべています

朝もやの山筋に届くのは

鳥の翼と

最果ての世界の音の響き




2012-11-07

百日紅(さるすべり)


   百日紅(さるすべり)の実 Queen's flower

雄々しく舞い踊るは

光の連なり

太陽の貯蔵庫から
取り出した
行く筋もの金の縄

縛るのか放つのか

乱反射の行先は
もとの巣へ

翼の端に掴まっていなさい
すぐそこに届けてくれるから

それは自業自得という
救済のしもべ



*****

  ・・・さるすべりの実のリーディング・・・(グリーマンエッセンスの商品にはありません)

夏の陽射しの威力

浄化力の向上

整合性を保つ

有るべきところにあるよう協力し合う

迷ったエネルギーを来た道に戻す

第3チャクラのために


***

今日ふと街路樹のさるすべりの実が目にとまった。
夏の間、本当にご苦労様、白もピンクも素晴らしい色を放ってくれていた。
その実は本当に地味だった。落ち着いた緑色で明るいオリーブグリーンというところだろうか。
さらに熟すと深く暗い紺に。
堅さもあって、なんだか頼もしいと直観が働き、一部を持ち帰ることに・・・。
リーディングをすると本当に力強い。
何層にもわたってクリアリングを手伝ってくれる。

しつこい念などが飛んでる今日この頃、どうぞ直接手に取って瞑想したり、フラワーウォーターにしてみたりしてください。もうすぐ今年も終わります。









2012-11-06

夕暮れ電車



ある日気づくと
電車に乗って揺られていた

隣は知人だった
そしてその隣も

ああ、仕事で電車に乗ったのだ
眠りそうになったぞ


隣の男は暇そうで広告を見ている

その隣は女だった

その女、よく見た顔の一つだ
腹具合などが悪くなると
ふっと夢に出てきては助けを求めよる
そして
現実は知らぬ顔をする

女は私を無視して男を独り占めにしている
話を途切れさせない
話しまくる話しまくる
意味のない言葉ばかりのようだ
そのうち声だけが続く
なにを叫んでいるのか?

男は広告を見ている
そこには次の仕事が書いてある

と言っても職種が違う!?

この男もしや転職を考えておるのか?

ゆゆしき事態
君ほどの人材がいまどきすぐ見つかるかどうか・・・
男は女を無視して
〇〇さん、この仕事どう思う?

私めに訊ねるか?!
同僚であるぞ
よしというと思うてか!

良しというてまう私を知ってか知らずか・・・
あわわ

突然
その男は消えた
「忽然」というのはこのことをいうのだなぁ


電車は揺れる
何事もなかったかのように
窓を背に座ると体が横に揺れて
眠りをさらに誘う

ふと窓の外を見る

すっかり夕暮れ

すると線路近くの電柱にジャケットを着た男が飛び移った
さっきの男とは明らかに違うぞ
むむっ
あれは上司ではないか?!
チェックのジャケットは見たことがあるぞ!

そのまま、ややっと上に飛びあがる
蝙蝠のように
脱走兵のように・・・
亡命していくのか?

この電車は乗っているとまずいところに行くらしい・・?
そんな気にさせる
男は追い詰められた挙句
飛び降り
命からがら
途中下車を試みた

その決心はどこからきたのか

この電車
いったいどこ行きだったろう?












 

小休止


闇の統合に時間のかかるは

たやすく光に長く居た者とぞ思う

久しく知らぬ世界故

宛てなくそわそわするものぞ

一休みすれば

お手の物

神なる存在とやらが申しておる

2012-11-05

無言


無言でいること

何も間違ったものがないなら
正しいものもない

罪というものがないなら
責任も存在しない

これが真実というなら

無言でいるしかない
 

2012-11-04

冬へ向かう


金木犀は散っていった

オレンジの架け橋

低く窓辺に注ぐ夕暮れの太陽

残った枝は冬支度

ひっそりと確実に

木枯らしの晩は直ちに訪れ

私の袖を引っ張って

未来の構成を引き出そうとする

いつでもそこに横たわっている春の描写

一度に沢山のミツバチが宿を目指してもどってくる

花かんざしは神の使い

一足飛びに私をつれていく

高らかな鳥の囀り

天高く轟いて

空は秋




2012-11-03

至難の業


無神経さに出会ったら

振りほどいて
逃げるが勝ち


エネルギー体を犯すものに出会ったら

自らのエネルギー体を引き寄せ
境界線を意識すべし
正八面体が鍵である





 

2012-11-02

薔薇とヘクソカズラの実

小鳥のさえずり
遠くの空を想像しなさい

聴こえるでしょう左の耳から

雲に乗るようにさわやかに
健やかに

そこはちょうど良い人肌ほどの温かさ

すべての源と共にある感触



***

  薔薇の実  rose hip

ハートの温度を上げる
温かさを直接感じる
身体的軋轢を軽減する



  ヘクソカズラ Paederia scandens

螺旋状に入る情報をつかむ
思考の疲れを癒す
これ以上アイディアがないと感じる時
考え過ぎのとき脳にリラックスのスイッチを入れ、身体のリラックスをも促す

****

驚くべきかな。この顔合わせ。
薔薇とヘクソカズラ
対極にあるかのようなこの二つの存在。

手入れしても手入れしても
薔薇には虫がつき
ヘクソカヅラは蔓延る。

実が同じ時期に結実していた。
以前書いた通り、その共時性と否応なく生える草花の存在の意味。
合わせてフラワーウォーターをつくるべく、摘んでみた。

リーディング結果は驚きだ。

まぁ薔薇は一般に実もお茶にしておしゃれに楽しんだりしているが、
これにヘクソカヅラさんをお供にするとなれば、誰も認めてくれそうもない・・・?
でもどちらも効能は昔からしられているようです。

で、実際はですね、お供になっているのは薔薇のほうみたい・・・?!

 

2012-11-01

宮城県石巻の祈り~雄勝町の病院


そこは、病院。生存者がいなかったそうだ。
晴れた空に浮かぶ、病院の壁。
着いたた瞬間にオナガ鳥が一羽、さっと目の前を通り、着地するや否やまたさっと飛び立って弧を2回描いて病院の窓辺にとまった。
何かを知らせてくれたような気がした。

その窓辺にいた人のことだろうか。

荒れ果てた病院の中からひとりの男性が出てきた。
入らないように紐がはってあったがそれをまたいで出てきた。
少しバツの悪そうな表情でこちらを見た。
私よりも若い中年男性。赤いジャケット、筋肉質な体型をしている。

祈りに入ろうとしている私に向かって「何処の人?」と声をかけてきた。
私は直接の知り合いのいた病院ではないので一瞬声を詰まらせてしまった。
すると男性は車に戻り、中から額にはいったA4版の写真を取り出した。
「この人見たことない?」

私には面識があるはずはなく、連れの女性に向かいなおしたとき
彼女は「この病院のひとならたぶんあるはずです。」と返した。

写真の優しそうな女性は、看護師長の代理だったそうだ。

見つからないという。

「見つからない」

ということはいったい遺された者にとってどういう日々をもたらすのだろうか・・・。

それは
今もその建物の中を捜してしまうということ。
彼は、もう何度その建物の中を捜し歩いたことだろう。

その光景が糸を巻くように何度も回転する。

それは眠れない日々。
彼はもうどれだけ車の座席に写真を座らせて走ったことだろう。

思わずその方の名を訊いた。

そして祈った。

現れたのは神聖なる女性。
最後までできること、守ることを全うしようとした光の意思が観える。
女神なるその光が男性とつながっている。

そしてすぐ後ろに迫り立つ丘の上から降りてくるのは水の精霊のようにと思われた。
はて。

丘には竹笹が繁って麓には野菊。
あの日何もかも呑み込んだ津波のために草木の跡形もなくなった土に
ささやかな贈り物のように咲いている。

細い竹を伝わってそのエネルギーは降りてきていた。
竹自身からも放たれているが、それ以上の何かだと感じる。

行方の知れない看護師さんが今もここにいるかのように。
そして底知れぬ恐怖に立ち向かって患者を守ろうとしているかのように。
花を手向ける人々を愛で包むように。

男性は黙って祈りだしてしまった私を置いて車で立ち去っていた。

私は、後ろの丘をもう一度さがしてみてはどうか、と伝えたかった。
もうずいぶん探しているだろうけれど
当てのなくなった時に知らない誰かに言われたらどう思うだろうか。
少しの見込みを喜んでくれるのだろうか。なんの根拠があるのかと軽蔑されるのだろうか。
わからない。

でも私は感じていた。
二人の光が二つの色になってハートらしい縁取りを描きながら上に昇っていく・・・・。
それは美しい紫と緑。