2012-04-16

知ること




未知なる叡智を降ろしたものがいた
究極の技のように
それはその者を上に押し上げた
広々とした部屋で
議論はしなくとも答えを感じた
青梅市御嶽神社境内
天命と思った
ことごとく
あらゆるものが見えると思った
他者は知らなかった
他者はいぶかしく思った
他者は恐れた
他者は嫉妬した
そこで他者は目論んだ
そのものはそれに気づかなかった
そのものは落ちた
奈落の底
それでも泳いだ
知っていたから
人は土には帰らないと
すると空が割れて鋭い光の稲妻が走った
他者はさらに恐れた
そこでそのものを祀り
歴史に刻んだ