2014-05-24

夏を待つ



雲の営み

静かな夜の四十万(しじま)を漂う

星が現われ天を舞うころ

いつしか東のそらの明るみに

白が空を覆いはじめるとき

不可思議なラッパの音色

小人の行列

とんがり帽子がリズムを刻み

夢うつつの狭間を知らせる

淡い光の列を追いかけ太陽が異形なる顔を出すとき

首に響くラッパは静まり

小さな行列は幻と消え

新た緞帳が上がる