2013-06-23
りりの庭~演武
ふーん・・・
ここにも夜があったのか・・・
月明かりに照らされて
りりちゃんはおねむの真っ最中・・・・
むにゃむにゃ
すやすや
気持ちがいい
ハンモックの上にふんわり枕を乗せてみる
木々はサラサラ
程よい音楽と香り
よ!
何してんの?
え?
りりちゃん!
そ、そこにいたの?
真後ろに突っ立ってる
何で仁王立ちしてるんだろう?
鎧と兜
時代物ですかね
なんで?
剣が腰にぐるっとめぐっている
うふふ
どう?これ!
いいでしょう?うはうはのりりちゃん
なにをやっているんだい?きみは・・・
うん、なんかもう必要ないって聞いたから
もらって来たんだよ
ふーん
必要ない武器に武具か
いいことだね
でも
それでそれどうすんのよ
この庭にも必要なさそうよ
へへへ
これを飾ってね、鳥さんのおうちにするんだよ
ピカピカに磨くと反射して綺麗なんだ
ふーん
で
剣はどうすんのさ?
これはね
これはね
やっぱり磨くんだよ
鏡みたいになって
お空の光線を受けとめんの
それでね
それでね
観ててね~これから実演するよー
あっという間にりりは飛び
複数の剣がりりを取り巻く
柵のように周りをくるくるまわる
そこに七色の光線がそれぞれの剣に反射して
色とりどりの光の糸が折り重なる
夜の空にいっそうの美しさ
組み紐をほどいたみたいに
いろんな動きをする
へー
またそんな演武ができるとは知らなかったよ
やっぱりねー
誰に教わったの?
え?
決まってるよ
ミカエルだよ
そういやそうか
ふーん
それにしても
もしかしてミカエルさん
暇になってきた?