2012-05-01

イエーツ詩集より



  自我と魂との対話
風路草

 1
私の魂「私は古い螺旋階段へ呼び寄せる。
全精神を集中せよ、険しい上昇へ、
壊れた、崩れゆく胸壁へ、
息を呑む星空へ、目には見えない
極のしるしのあの星へと。
さまよう思いをすべて
あらゆる思いの尽きる境域に固定せよ。
誰が闇と魂とを区別しえよう。」

思潮社 海外詩集文庫9「イエーツ詩集」より抜粋


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近代科学は果たして選択を誤ったのか
そのようにも思えてそうではない

何かを科学以外のものとして括ろうとするならば
誤りになるだろう

近代科学のみを信奉するものにとって
科学とはどのような宗教だったのか

現代科学においては・・・


ただすべては一なるものを目指している


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イエーツは何を言いたかったのか。
神秘的な体験は、この時代のヨーロッパではどのように受け取られていたのか。現代も危なっかしいと思われる人もいるだろう。でもほとんどの人がそんな経験や体験をしているはずだ。
ひっそりと内に秘めて大切にしているのでしょう。それでよいのでしょう。
話したい人は話し、話したくない人は話さない。それでいいのです。
言葉にするのは難しく、話したそばから偽りのように思えたり、幻のように消えたり、もったいなくなったり・・・。もったいない、というのが一番妥当かもしれませんね。