2012-05-31

畳替え


突然うかんだ畳の青さの記憶は、梅雨前の作業として集中していたりした日本の習慣だからだろうか。年越しのための作業でもあるから寒さに向かうときも思い出すのだろうか。
現在は、ほとんど本物の畳床にお目にかかることはなくなってしまった。

職人さんの作業を見つめるのが子供の時から大好きだった。今もそうだ。旅先では、たいていは、博物館、史跡、寺や神社を訪れる。そして民芸品。とりわけ焼き物とくれば、産地であれば外せない。買わなくても見て回る。そして、窯元などに寄ってしまったときには、作品を観ながらの長いトークに陥る。職人さんたちは、実に熱心に説明してくださる。

たいていそのとき私は、職人さんの表情とともに手の動きを見る。これがなんとも器用そうで研ぎ澄まされた魅力あふれる手なのだ。そして職人さんたちは、なんで私にと思うくらい熱弁になってくれる。そうした会話や情報は、実に私を暖かく幸福にしてくれた。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%82%B5
畳屋さんの作業。平屋の貸家の庭に台をあつらえ、一枚一枚古い畳を剥がしていく。中くらいの小刀を使ってザー、ザーと端を切っていくのだが、その刀さばきはなんだか武士の剣の稽古でも見るように鮮やかだ。あっという間に茣蓙(ゴザ)が排出される。私はその様子を眺めて、あの茣蓙を庭先の地面に広げて、その上で遊んだらさぞ楽しかろうとか、運動会に持っていけばいろいろ使えるだろうな、などと想像してはウキウキし、そんな次の瞬間、はたと再び熟練の技に視線も頭も集中する。

作業は同じことを繰り返していくが、今度はどこの畳かとか、目が詰まった畳に大きな目打ち棒を突き刺して持ち上げるときの姿勢の軽やかな美しさなど、なんいうか、やはり、堂に入っているのを発見するとまだまだ楽しみは延々と続くかのように、絵本の新しいページをめくるように新たな目撃がスタートするのだ。

真新しい青い畳の香り、井草とはこうしたものだとうなずけさせてくれる、植物の説得力のようなエネルギーが今も記憶とともに蘇る。

小さな子供がじっと見つめていても職人さんは眼もくれず黙々と作業を進める。むしろ見せてくれている、といった感じだ。今から考えると、プロの職人さんは見習いには、作業を見せて技術を自分から学び取れ、というような姿勢を見せる、ということを体現してくれていたと思う。弟子との関係において技術の伝授で、なんでもかんでもレジメにしたりしない、見て学び、やって学び、学び方も弟子自ら工夫していく。

それにしても豊かな青い香り、入梅の芝生の風景、熟成した緑の木立ちとそばを流れる小川のせせらぎの風景を予感させる。

すっかり仕上がったときの部屋は、新しい家に変わったかのような錯覚をおこさせる。たったの六畳と四畳半ふた間の貧しい家族。

「私はこの畳」と兄弟で勝手に畳の選別と分配をして騒ぐ。騒ぐな、暴れるなとたしなめる母の大きな声と、今の私よりはるかに若い年齢の父が薄っすら笑っている視線を背中に感じながら。


2012-05-30

微睡み




富士吉田浅間神社参道
個人の道を歩む者は
孤独を学べ
集団の道を歩む者は
共有を学べ
真実を歩む者は
矛盾の間に立て
時空の狭間は静かだ
星の降ってくるのを観たら
想念の微睡みから目覚めよ
光が直撃したら
真摯に己を保て
水は必ず流れるだろう
これは心の奥、芯なるところを謳ったものである







2012-05-29

ドクダミとヒメジオン


ドクダミとヒメジオン
ヒメジオン・ドクダミ

その意図を知らぬ者は
眼前のはるかな地球の地平線を見ない
小さな花びらは
偉大な歴史の凝縮と知恵
真白な綿のように豊かで深淵
暖かく聡明な音を発し
さりげなく側にいて
いつもいつもいつも
ここにいるよ
ここにいるよ
直ちに変容する動きは
夏の流れ行く雲のよう
ページをめくるような川の流れ



*** *** *** ***

いろんな意味でこれは素晴らしいです。
お試しあれ。





2012-05-27

持ち物



混沌の源
言語の限界

しばらくとはどのくらいをさすのか

いつかとはいつか


バランスの門出
自分の源
魂の感覚

持ち物はそのくらいでいいだろう



2012-05-26

美しい記憶



その薔薇は
遠い昔
ここに降りたち
しなやかに留まる泉に案内してくれた
水面にうつる優しい瞳
風に吹かれ
静かにたたずむ
少年の活性
白く
濃く
漲る魂の震え
きっといつかまた
めぐってくるからと
水に浮くようにそのまま歩く
森の神髄
動物はひたすらな眼で
ただ眺める
声が聞こえたら
視線を変えて
再びの時を楽しみにせよ
名残を惜しむひと時の香り
永久の時を刻む
振り子はいつも胸にある


2012-05-24

山もみじ



若葉の繁みに寄り添えば
小さな黄色い花火が見える
いくつかが破裂していくつかが円を描く
いつの間にか
あなたの懐に
優しい風を呼ぶ

ゴールドの小さな光の玉たちよ

飛んで跳ねて
どこからでも見えるようになっておくれ
そうしたら
いつでもそのささやきを受け取れるから

散歩道の石蹴り
いつもの公園
神社の角
どこにでもある風景



*** *** *** ***

グリーマンエッセンスでは・・・

ジャパニーズツリー
ヤマモミジ
【落ち着かせる】不安を沈静、落ち着かせる。
リラクゼーションと理解の流れ。創造性、遊び心、喜び。
大自然の力との深いつながり。

「グリーマンエッセンスラインナップ」より抜粋

2012-05-23

6月6日


今年は、本当にたくさんの天体ショーが続きますね。
金環日蝕では、みなさん太陽に集中なさっていましたが、
あたりがどんな色に変化していたかおぼえていらっしゃいますか?

それは夕方でも夜明けでもない不思議な景色でした。
まさに夢でみた光景でした。私にとってはそれが衝撃のリアリティでした。
うすいオレンジピンクのベールが広がっていたこと、
そして、夢では一人でしたが、この世の現実では一人ではありませんでした。

日蝕が終わると何事もなかったように皆さんとともに電車に揺られて移動していました。

6月6日は金星が太陽の前を通過します。
またなにかを教えてくれるかもしれません。楽しみです。

探査機「マゼラン」が明らかにした金星表面の様子
(c) NASAJPL

巡る


なみなみならぬ苦難
ほとばしる希望
一対の涙
どれもが足跡としてこの地に残る
広々とした山々の尾根
まとわりつく空間と光
その縁取りにすべてを託してきたんですね
今そこを眺めなさい
空から麓から
そしてあなたから

2012-05-19

日蝕の朝

いくたびか憧れた
神々しい存在
私たちの現実
歴史の歯車はいかようにもならない

そのドラマ化された
美しくも悲しい物語たち
つかの間の喜び
それでこそ喜びであると
子供らに教えてきた
苦難のあとの晴れ間のまぶしさ
憧れが憧れたらんとする意味
いつか出会う奇跡の証拠
いくつかしかない
星の瞬き

    *

今や私たちは
いつでも感じ
もはや寂しさを回顧する
激しい太陽の営みを
もはや昨日のうちに感じ
明日の日蝕を観るように
ひとたび飛べば
未来に行きつく
懐かしい記憶は留め続けよう
積み重ねられた美しい物語








2012-05-18

観音の手


音は確かなシグナル

錫杖の鈴の音
雲を渡る足
手のひらには花の香り

纏う衣に誘われながら
夢の中で歌をうたおう

暖かく幸福だ

オレンジの息吹
光の手
そこで踊る
賑やかな地球

2012-05-17

オリーブグリーンolivegreen

オリーブグリーンの湖は

キリストの衣
マリアの心

広く長い道のりを
私たちは歩いてきた

何という記憶の束
狂おしいまでの
希望と
悲しみ
嵐のような
恐怖

その額に陽射しを取り戻し
宿るものを認めるとき
砂漠はたちどころにオアシスとなり
私たちに語るという




闇からのメッセージ

musukari
闇に加担するものは

闇の感情に悩むとき
闇は光の反対側
いつもあなたのそばにいる
光がそばにいるように

闇の感情
恐れ
孤独
不安
苦しみ

欺瞞の渦

闇の感情に身をまかせ

その深みにあえて自ら向かっていくとき
その渦を綱渡りのように昇っていくとき
墨の中を潜るように信じて目を啓くとき

上も下もなく縦も横もない
ただ空であることを観るだろう

その向こう側にさらなる宇宙が広がっていることに気づきなさい





2012-05-16

薔薇・都忘れ

薔薇rose

人生の曼荼羅
包括の力
中心に入れるものが見るのは
宇宙の真実
願うものには中立を
悲しむものには安堵を
忘れたいものには手助けを


 都忘れ(江戸紫)

黄色の光の円
リラクゼーションの導き
いつも待っている
まだ見ぬ人を


*** **** ****

フラワーウォーターにしたとき・・・

薔薇は黄色は修景薔薇、煉瓦色はテディベアでどちらもミニサイズ、咲いているときにはさほど芳香は強くない。ハイブリットなどの強い香りのものがよいのかと思いきや、8時間たつと驚きの香りに凝縮、林檎のようになった。

組み合わせは必ず同時に咲いているため、何かありそう、という直観による。これはかなり大切です。


変容の助け、過去のヒーリング
美しい円の中での確実な変化
衝撃へのクッションと吸収
ネガティブなエネルギーを受けたとき

2012-05-15

薔薇の蕾


 



薔薇がそれをうけとめるだろう
いつか見た景色
浅瀬を流れる水の透明さ
誰もいない
魚はいない

白い砂
うっすら光のベールが包む風景
記憶のかなたは
素足の人がひとり
そこで何をまつか

テディベア
薔薇が花びらを広げてそれを見せるだろう

空の記憶は鳥の記憶に似て
まっすぐでも
垂直でもない
涙のあとを追いかけるように
風と雲の仕業にすり替える
薔薇がそれを見届けるだろう


2012-05-14

ガーデンクォーツ&インペリアルトパーズ

garden quartz

ガーデンクォーツ

親切はそこからきた
クリスタルは虹色の光線
意識は常にここにあり

更なる飛行を望むとき
手を繋いていてくれる

親愛なる地下の世界より
もたらされた大使

君になにを尋ねよう



インペリアルトパーズ

虹の透明な泉
湧水のほとり

静かな風景
優しい風
遠い鳥のさえずりを
水の中で聴く
Imperial topaz
原石
泡は水から空中へ
ゆっくり浮かぶ



2012-05-11

音の泉



春の雨のように
降り注いでは
虹の晴れ間をもたらす
振り下ろされた指揮棒のように
地にまっすぐ降り
そして
波紋のように広がる
音の愛の泉は今も昔も
未来永劫
溢れていたのだ

波の橋を渡り
水の都は音になり
草木はそれを奏でる
壮大なる音の重なり
そして
聞こえない音を聴く
島の大地
いつまでもどこまでも
響きわたっている













2012-05-10

夢の真実


いつか見た夢が

ネモフィラの芽
二つの現実を語るとき

あなたは
どれを信じるか

どれも真実として
それは訪れる

夢占いをやめて
自身で感じるとき
その本意は明かされるだろう


明けがた


丘を走った牛の
鞣革のように
super moon
地に降りた

明け方に向かう
光線はいつも正直だ

雲に乗ればどこへでも行けるだろう
龍はいつでもそこにあり
視界は導かれた鏡

池のほとりに立てば
曲がりくねった小道のように
牛車が舞う

光の粒を数えながら
光の色を確認しながら

よじ登る我の軽いことよ

2012-05-09

エッセンス



グリーマンエッセンスには、フォレストシリーズというコンビネーションがあります。

芝桜 富士山麓龍神池

何にでもなれる

何にもなれない

自分になることは誰でもできる

自分にしかなれない

  *** *** ***

グリーマンエッセンスのフォレストシリーズ・・・これは、複数のエッセンス(ツリー、ライト、フラワー)を組み合わせて1本にしたものです。
その中から2つご紹介・・・

「メリディアンエナジャイザー/MERIDIAN ENERGISER:経絡を活性化する」
身体の主な経絡全部の流れのバランス調整を助ける。ファーストエイドとしても使用可能。

「リリース/RELEASE:解放」
ストレスのレベルをモニターし調節する経絡系のエネルギーの流れを改善し、正常な機能を取り戻す助けに。

参照「グリーマンエッセンスラインナップ」より



2012-05-07

オレンジタイム

orange thyme
オレンジタイム
賑わいの空間
活性化するもの
鎮静化するもの

情熱の行き場をさぐる
優れた友人の誘い
めぐる地球の傾きを感じる


+++ +++ +++

フラワーウォーター(これは直接お水に投入しています)でのリーディング・・・
消化吸収の働きの助け
再構成 頭痛
消炎





2012-05-06

満月のアイビー


  アイビー(ヘデラ)

畑に蒔いた種は何?

キャベツ
人参

憩う場は何処にあるか?

ivy

広い庭のある家
煉瓦の小路の喫茶店

街路樹の交差点
信号は止まれ

その間空を見た
夕暮れ近く

月と星
満月の脅威

ひとり宇宙に浸かってみる

振動は地面から

ほらね

芽が出たら
そこに行こう
って

誰かが言う


*** *** ***

グリーマンエッセンスでのキーワード・・・

アイビー
【恐怖】
隠れた恐怖と不安を軽くする。本当の気持ちを表に出すことを助ける。

参照「グリーマンエッセンスラインナップ」より抜粋



2012-05-02

ハーキマーダイヤモンド

ハーキマーダイヤモンド



バレリーナは音をたてずに踊った
衣装の擦れる音だけが響く

朝お母さんはお弁当をつくった
お父さんはにこにこ笑っていた
弟はぱくぱく食べていた

私はバレリーナになっていた

頭の中ではバレリーナ
歯を磨きうがいをして
鞄を抱えた
ダッシュで滑り込む校門



まぶしいライト
暗い客席
炎のような舞台

私は踊っていた
トウシューズの床を蹴る音
背中の視線

私のこころ
私は朝の食卓にいた
お母さんとお父さんと弟の会話
梅干しは入れる?
うん



羽根はどこでも降りてくる
私の背にも

光の微粒子が舞う
微笑が次元をこえて広がる



+++ +++ +++ +++

ハーキマーダイヤモンドは水晶の一形状でニューヨーク州を原産地とします。非常にクリアーですがタール状の内包物も特徴的です。発見時にダイヤモンドと間違えられたというエピソードがあります。上記の写真はハーキマーの群晶の一部ですが、大きさがかなりあります。産地を限ってこの名称がつく関係上、確認の必要があるかもしれません。
しかし、水晶として非常に魅力のある個体です。写真にうまく写りませんが、レインボーが大変広範囲に現れ、虹色のなかでもマジェンダが印象的で迫りくるものがあります。涙がでる光でメタトロンを思い出させます。あらゆるレベルでのヒーリングを助けます。







2012-05-01

イエーツ詩集より



  自我と魂との対話
風路草

 1
私の魂「私は古い螺旋階段へ呼び寄せる。
全精神を集中せよ、険しい上昇へ、
壊れた、崩れゆく胸壁へ、
息を呑む星空へ、目には見えない
極のしるしのあの星へと。
さまよう思いをすべて
あらゆる思いの尽きる境域に固定せよ。
誰が闇と魂とを区別しえよう。」

思潮社 海外詩集文庫9「イエーツ詩集」より抜粋


+++ ++++ +++ ++++

近代科学は果たして選択を誤ったのか
そのようにも思えてそうではない

何かを科学以外のものとして括ろうとするならば
誤りになるだろう

近代科学のみを信奉するものにとって
科学とはどのような宗教だったのか

現代科学においては・・・


ただすべては一なるものを目指している


+++ +++

イエーツは何を言いたかったのか。
神秘的な体験は、この時代のヨーロッパではどのように受け取られていたのか。現代も危なっかしいと思われる人もいるだろう。でもほとんどの人がそんな経験や体験をしているはずだ。
ひっそりと内に秘めて大切にしているのでしょう。それでよいのでしょう。
話したい人は話し、話したくない人は話さない。それでいいのです。
言葉にするのは難しく、話したそばから偽りのように思えたり、幻のように消えたり、もったいなくなったり・・・。もったいない、というのが一番妥当かもしれませんね。