とほほほほ
りりや
わたしのりり
少年はさほど深刻そうな様子はしない
なんでかしらん?どこ吹く風でどこか遠くを観ている・・・
そりゃそうだ彼は旅すがらちょっと傷を癒やしに寄っただけ
そろそろ出かける頃かもしれない
宇宙のどこに行くのかしらん?
いい日が続きますように
使命を果たす
そんなまなざし
と
むむ
何やら遠くからまた何かがやってきた
ああああ!
あの甲冑老人だわ☆
でももう甲冑は着ていない
白い衣を簡易にまとってまるで今度は仙人だわーーーー
プラチナの輝く鎧はなくその代わり真っ白な長髪と髭
まるで老子だ
まるでとはなんだ
わたしは老子だ
え?
そうでしたか
安堵の感覚・・・ほう
そ それでりりは?
ほほう
あの子はここに変わらずおるのだよ
ちょっと生身の存在ではないのだからタイムラグを要したのだ
りりに必要だったの?
いいや違うあんたにだわい
そうであろう?考えてご覧なさい
そ
そうね
そうだちょっと恐怖を感じたために連れ去られたと勘違いしたのね・・・・
それでそのりりちゃんはどこかしらん?
むへへへへ
老人の陰に潜むいつもの声
そしてそれを聞いたかと思うと今度は少し遠くから現れた
ペールグリーンの光をまとうもう少し大人になった少女の姿
こ
これももしかしてりり?
そうよ
どうしてかわかる?一足飛びに女神的な成熟女性の姿も一度くらい見たことがあったでしょう?
その間にいる何人ものりり
多次元のりり
知恵の泉と宇宙愛
地球では観られないような完全なる存在
続く