2014-12-23

宇宙の美



人々の集うところ

人知れず空を眺める


降る雪のように運命を任せる


中心に行けばいくほど

己に帰れば帰るほど

孤独という墓標をみる

集うものは不確かな残像


火を噴く山の中をさまよう

地の底は水

ひたすらな道を泳ぐ


ひとつなるものは

遠く

胸の痛みに気づくまで

凍る雪の間をすり抜ける

美の骨頂

果てしない宇宙