三瓶小豆原埋没林
出雲に出発する前日
やけに印象に残り周囲の景色に魅かれた。
そして出雲にたどり着くと
ここに来るしかなくなった。
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4000年前あたり
古代エジプトの繁栄したころ
というと日本列島では縄文時代後期あたり
このころの原生林がそのまま保存されていた。
なんと木々の木立がそのまま立っている状態で
世界でも稀にみる世界遺産級だという。
本当に木肌もそのままで残っている。
三瓶山の噴火に伴う土石流にゆっくり巻き込まれてすっぽり埋まってしまったということらしい。
その土砂は火山灰が多くほぼ無菌
そこへ地下水が流れ込んで酸素を遮断
4000年前のご神木クラスの木々
杉
ケヤキ
いくつかの種類の木があるので斜面から平地、川に続くところだろう。
樹齢は500年前後あたりのまさにご神木
昆虫の羽根などもみつかっている。
人が入って住居など何かを形成した痕跡はなく、里に近い縄文時代の自然林ということになる。
土地の持ち主が、田んぼの整地をしていて掘っても掘っても抜けない木が話題になって学者さんの知るところとなった。
私は学生時代、縄文時代を扱っていたので保存の状態の凄さはすぐに理解できる。
雰囲気で親しみを感じたせいかスタッフも熱をもって語ってくれた。
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保存施設は二つあり、一つはまさに!?螺旋階段を降りていく・・・・
そこにそそり立つ4000年前のまんまの木々
そして土に触れる・・・
ここでも何か呼ばれていた感覚が・・・
出雲で感じたエネルギーの脈々が回転している
時間を超えてこの縄文の世に来た私
そこは地球の叡智のとどまるところ
澄みきった水に
土が
植物とともに
限りない宇宙の痕跡としてたたずむ。