透明
と・う・め・い
白み始めた夜明けの空のように
音が一瞬のうちに波長を変えて
はたと
胸の深部のささやきのように
神様の言葉のように霧が立ちこめる
ちいさな白いお魚たちは
泣いているのかな
けへへ
けらけら
ほほほ
その声はりりちゃんね!
はたと気づくと
りりちゃんてば
龍のたったちゃんの背中で遊んでる
し、しかも
ちっせー釣り竿をたったちゃんの目の前にたらして揺らしてる
その遊び方はさすがに恐いでしょーーー@@@
どうなってんの?
やっぱりたったちゃんを呼び出したの?
たったちゃんは私の気づかない間に
周辺にさらなるクリスタルの群落を築いていた
あやや
またまた鋭いクリスタルクラスターの山脈たちだね
美しいな
ブルーだったりグリーンだったり
向きによっては夕焼けのようだね
庭は相変わらずのオパール池と緑の絨毯
ぐおぅー
ぐぉー
獰猛な目は睨みをきかせてぎらぎらしてる
虹色に輝くグリーンドラゴンたったちゃん
それでも胴体は落ち着いている
この騒動は
さっき
聴こえたあの叫び声のせいかな・・・・
突如
―あのおんな!!
と聴こえてどぎまぎしたんだっけ
あまりの弾けるような爆発するような
そして耳に焼付くようにはっきりと
確かに聴こえたんだもの
遠い別空間の出来事の一端だった
怒鳴った声は男性のようだった
破裂音はたったちゃんだったのか
残酷なのは何も男性だけではない
女性のつらい残虐性だった
かわいそうな魔女はそこにもいたのか ※リりの庭~かわいそうな魔女 参照
りりちゃん、ちいさな白魚を飛ばしてあげようね
あいよーーーーーーお安い御用だもんね☆