りりちゃん起きてる?
な~~に?
半眼のりりがこちらを向く
久しぶりのような
日常のような
新しい住人が来てからは久しい
そう新しい住人
それはこれまで木陰で膝を抱えるようにして静かに座っていた青年から少し離れた
もうそこは森の入り口付近
木漏れ日にキラキラ光るその人物は・・・
いや人ではないのかもしれないと思わせるほどの輝きを放つ
青年とはいえぬ堂々たる大人・・のはずなのにどこが幼い仕草が残っている
森の入り口に陣取りあっちこっちを見渡している
オパールの池にも興味があるのか美しい瞳が好奇心でより輝く
それでも勝手に入れないと大人の自制心も働いているようだ
りりちゃん この方どちらさん?
え?
知らない?
いやいや知っているのでしょう?
そこはりりちゃんの得意なところでしょう?
へへへまだ内緒なの
ぺろっと舌をだすりりちゃんなのであった