2016-04-09

過去生の検証 その2



過去生ほどスピ系大好き人間を魅了するものはないのかもしれない

繰り返す運命のサイクルをどうしても知りたがる人々が絶えない

それこそが業であるのに

カルマ終了をうたってクライアントを募るヒーラーがいる

そんなに難しいことか

そんなに易しいことか

そう言っておくことにしよう




ー例2ー

彼女は有名なヒーリングの教師

世界を駆け回る


アジアもヨーロッパも

白人であることはやはり優位に立つのに便利なのだろう


みなとりあえずは歓迎する

そうしなければならない強迫観念があるからだ

そして本当のことは言わない

それが今のところ東洋人に許されたガードというものだ


クライアントはいつもする自身へのプロテクションを怠った

そして横になった弱みにつけ込まれてしまった

皆の前でセッションを受けるということはプライバシーに抵触する可能性が高くなる

それでもお構いなしの言動をするのはどこか意識的か無意識的か優位になっているからだろう



そこで言われたそうだ


 あなたは三角関係のすえピストルで撃ち抜かれた
 それで愛情のやり取りに滞りがあるのだと



あっという間の出来事で本人はショックのあまり声も出ない

そのまま動揺するも成すすべなく時間が経ち終わりを迎える

会場もショッキングな内容に興味津々
それで満足だ

ふらつきながら日々が経ち
半年を迎えるころには

何度もむかむかした感情に悩まされる

消えない
かえってひどくなる
いや新しいカルマを植え付けられたと言っていい状況だ

ヒーリングしてもらったのだからよくなっているはずなのに
何処に行ってもついてくるようになる
自分は過去生でピストルで撃たれ死んだ人間なんだと


それで愛情がもどるのか
どんな前向きな行動がとれるようになるのか


これもリーディングし直してみる
長い

 この場合セッションされた人よりした方のヒーラーが観えて きた
 この人は宇宙から来た
 別銀河からだ
 そして使命もあった
 人々を導く
 渦巻き銀河の光が呼んでいる
 そろそろ帰る頃
 それなのに帰れないのはなぜなのか
 来てしまったこの世界
 そして白人のはずの彼女のこの地球での過去生
 鬼夜叉の姿をしている
 白い着物そして左手に鎌を持ち
 右手にはなんと生首を持っている
 首を踊るように振り回している
 いったいこれは何の舞台なのか

 彼女流に読めば
 人殺しの過去生ということになる
 しかも首を刈り取っている気がふれた者ということになる
 しかしこのままダイレクトに受け止めるのは危険極まりない
 シチュエーションからみてこれは劇場型のカリスマ性を演出しているに過ぎない
 そう感じる
 ここでしっかり胸に落として翻訳するのだ
 それが何より大切

 そして本質はこうだ
 彼女は強い支配欲がある
 それがなければ多くの人々を導けないからだ
 聞く耳を持ってもらわなければ伝えることはできない
 多くの観衆を欲している
 その代り邪魔なものは刈り取る
 実際に殺人は犯さなくても
 いわゆる競争原理のなかでの人間関係で邪魔なものを排除するのが得意ということだ
 彼女にかかっては多くが従うしかない
 夫さえもが支配下にある
 だから今生は夫が彼女のマネージャーなのだ

 だがやがて帰るときがくる
 使命を終えたのだろうが完全を成すことが使命達成とはかぎらない
 次の世代の人々がいる
 次の世代のヒーリング教師がいるからだ
  
 彼女へのギフトが観えた
 ロケットだ
 発射すると炎が噴射するはずのところに太った人間が無数にぶら下がっている
 お腹が出て足の短い人々
 この意味するところは不明だが連れて行きたいのかそれともついていきたいのか
 もはやどちらでもかまわない

彼女のセッションの失敗はおそらく引退の時期を示すものだったのだろう

その役割を果たしたクライアントはかなりの忍耐力の持ち主だ
もしくはオールドソウルだろう

それでも傷つく

そのことを心してもらいたい