2016-04-08

過去生の検証 その1


再び過去生について少し・・・あんまり書いて気持ちの良いものでもないのだけどやはりここに記すことにする


ようやく過去生という見えないものを使って人々を支配しようとするヒーラーを名乗るヒーラーでない人々の動きが検証され始めてきたようだし

過去生

面白おかしく

興味本位くらいのたわいもない内容ならまだしも


恐ろしい過去生をあげつらって

ストーリーを告げることで何がおこるのか

何のヒーリングにもならないことをヒーリングする者もされる者も認識するべきだろう


なぜかそうした被害にあった人を複数知っている

さほどスピにどっぷりでもない時期にそんなに出会うとなると


あまり珍しくないということになる


わたしもスピ系のセミナーに通って過去生リーディングもチャネリングの方法を教えてもらった

そしてそれなりに観ることもできる


どんなに割り引いてもヒーリングを受けにくる人は少なからず受け身になっている

どこか頼りになるものや人を求めているものだ


そこに強烈な一言やストーリーを告げられた

となれば衝撃を受けて当たり前

こと相談内容に即していたり問題とされる人間関係だったりすればなおさらだろう

ヒーリングする側はリーディング内容を伝えるにあたっての責任感をもっているのか

倫理観をもっているのか

実際には見えないものを見たことに対して真摯に翻訳して伝えているのか

これは実は大問題

真剣に取り組んでいるヒーラーを守るためにも・・・



一例①ー


ある中年女性は
あるヒーラーから過去生を以下のように告げられたそうだ

 あなたは過去生ではインディアンだった
 家族全部を殺したのは今の旦那さん
 このカルマを解除するには〇〇円かかる
 カルマを解除すると旦那さんとは別れることになるし人生の大変化が起こる


このヒーリングを受けた人は高い教養もあるし仕事もきちんとしている
ただ家族間での不具合を真面目に考え解決したかっただけなのだ
なのに精神的に追い詰められもう別れたいかもしれないと言い出す始末
このヒーラーは他にも別れさせてしまった夫婦が複数あるらしい
おそらくこのヒーラー自身のカルマがそれをさせていると考えるほうが妥当だろう
 
本人がしっかりしていれば・・というのは支配的なヒーラーの思うつぼだ
その人にはその体験が必要だったというようなすべては起こるべくしておこるというスピ系受け入れ許すという理屈をここで当てはめるのもクライアント側にすべての責任を押し付ける常套句
周囲がそのように言って慰めたつもりになっていても
クライアント側からすれば追い打ちになり泣き寝入りしたり余計いらぬ心の傷になるだけ


このケースは半年以上たって私のところで再リーディングした
私もこの人の過去生を眺めてみることにした

 インディアンのテント、ティピーのような住まいが観える
 大きい
 そして中を覗いた
 すると
 家族らしい子供を含む5、6人がすし詰めのように横たわり
 そこで茫然とした様子で立ち尽くす一人の男性が観えた
 
これだと思った
 
映像で観える私はここでこれをどう解釈するかを細心の緻密さで感覚を研ぎ澄ます
言葉で聞こえるわけでもなく文字で観えるわけでもない
映像は一見もっともわかりやすいかのように思えるが
その実いくらでもストーリーを作ってしまえるのだ
心理テストでまんがのコマを見せて吹き出しにセリフを入れるというのがあるが
それに近いものがある
ということはどう解釈するかストーリーとして翻訳するかの段階は
マインドに左右されやすい危険領域になるのだ
観えただけで浮かれているヒーラーがいるとしたら全くの偽物と思わなければならない
 
そして実際は以下のようなものだった
もしくはこうした傾向を物語るものだった
 
 現在の夫にあたる人が立ち尽くしている
 そして観えるのは握りこぶし
 これは悔しがっている
 悲しんでいる
 言い知れぬ悲しみだ
 家族は看病の甲斐なく疫病にかかり亡くなりかけている
 もしかして亡くなっていくのを見ているしかないのかとこぶしを固くしているのかもしれない
 この姿は愛する者を救う術を失くした自身への悲憤ともいうべきもの

 この夫は家族を殺してなんかいない
 なす術をなくし悔しがっているのだ
 だから今生も妻側の家族に一定の配慮を欠かさないし欠かせないでいるのだ
 それだけの思いと神経質さをもっている
 抑うつ的になるほど子供や物事に対して心配する
 妻にはその分厳しく要求が高いのだ


先のヒーラーのリーディングは作り話で洞察力のなさを浮き彫りにしている

つづく