実は地震の前日都内にいた
帰り際あまりのドブのような異臭に驚いた
周囲のビジネスマンたちは全く意に反さず普段通り歩いているように思えた
ふとビルの谷間の空を見た
不吉とはこれをいうのだ
という典型的な雲が立ち上がっていた
あっと思い早く帰るしかない
なにか起こるにしても家にいたい
地下鉄が怖い気がしたが
が術なくそれに乗って
私は帰った
そして翌日の職場での巨大地震
東日本大震災
14時すぎ
東京の学校の9階にいた
揺れの恐ろしさが腰にきた
走れるか心配になった
居合わせた人に火の元を消すように指示し
エレベーターに乗ろうとした人を静止して階段を駆け下りた
この時強い胃痛に襲われた
ああ、何か大きな出来事が起こる
未曽有とはこのことだ
私のいる場所ではない離れたところ
でも感じる
その40分後くらいに東北は巨大な津波に襲われた
テレビで映し出された
血の気が引いた
携帯がつながらないので事務の固定電話を借りた
津波は来ないところに住んでいるけど40年くらい経った家にいた父親を思い出したから
校庭には地下の体育館から大きなクラブの生徒が飛び出してきた
そして校舎に入ることができず前庭に何十人かで立ち尽くしていた
電車は止まり帰れない
荷物を取りに再び校舎に入れる許可さえ教頭は躊躇している
また大きな余震があったとき建物が無事か確信が持てないからだ
無駄に時間が過ぎた気がした
やがてもう電車は動かないだろうから歩く覚悟を決めさせる動きになり
グルーピングをし始めた
そして余震前の異臭
こちらは嗅覚を通しての直観だった
車をもっていた私は歩けないだろう私の家の近くに在住している生徒を3人車に乗せて川を渡ろうとした
そのとき余震が起こる
今まで感じた事がないくらい橋が揺れる
橋の向こうが生徒の家、私の家
遠くは火災の様子はなかった
早く渡りたかった
けれども道路は当たり前のように渋滞していた
やっと帰れた
一人だった
だれも帰ってこない
東北から遠く離れたこの街でさえみな我が家で家族がそろうことがないのだ
さらなる不幸は
福島の原発が爆発したこと
デマも飛んでいた
違う恐怖が頭を巡る
翌日ひとりでカーテンを少しだけ開けて外を観た
巷はなぜかピンク色に見えた
そして私のスピリチュアルな直感とガイドが言い放った
絶対に外に出るな
窓さえも開けてみるな
ほんの少しも開けるな
今までで一番強い語気だと思う
誰も信じないだろうが
確かにスピリチュアルなガイドがいるのだと思った
そしてそのガイド内容(私の直感)は正しかった
放射能が漏れたのだ
遠く福島からここまでくると
2日間は絶対外に出るなと
カーテンも閉めておけと
私のスピリットが言う
私はそのようにした
その後巷の色合いがピンク色が薄まったのをみた
こんなときは直感に頼るしかない
こんな時は直感がものすごい勢いでやってくる
わたしはクレアオーディエンスでもあり
クレアボヤントでもあり
つまりはクレアセンセンスなのだ
早急な判断ではよく使っている
その判断の基準や訳もすぐに頭に上ってくる