2015-05-25
2015-05-11
死する者の門出
何という空の高さ涼しげな青
水のように流れる風の心地よいことといったら!
こんな朝にはだれかが死ぬ
いつか見た空
感じた空気
ひんやりとしながらも離れがたい芳しい花木の香り
漂う風の波に芳しさはその花の種類を幾重にも重ねている
開きかけた土のふくらみ
新たな芽生えはすでに始まり光の方向を見定めている
ああすべては生き返り
復活のシンフォニーを奏でているというのに
鳥は可愛らしいさえずりを持ってダンスする
終の伴侶を信じて疑わぬ小鳥のハーモニー
同じ枝を交互に渡りいつものルートを遊ぶ
ああすべては光の中で満ち満ちてその生を謳歌しているというのに
なぜこのような朝に限って死ぬのか
このような朝にはこれと全きの正反対の世界が広がっているのだ
次元を異にして
死は迎えるものの上にこうした朝をもたらし
それと気づかぬ者はこの朝に繰り広げられた輝かしい幸福を満喫しようとする
次の晩に永遠ともいえる涙にくれるとも知らずに
2015-05-07
2015-05-05
満月の後で
鞍馬山 |
満月はいつもより活性化されたエネルギーが満ちている
青白くしかも暖かい
この幸福のエネルギーは種撒きのようでもあり旅立ちのようでもある
厳かなパレードのようにゆらめく光の波を許可して受けとめることが
それぞれのメッセージがやってくることを助ける
呼吸によって吸い込んだ満月のエネルギーは
それを思い出して再び深呼吸したときに同じ効力を奏する
海の上に浮かんだ満月は深海の世界観に彩られ
山に浮かぶ満月は荒野を切り開く
甍の波の上ならば機雷の行く末を見せる
道の上にあるならばすべてを包括した飛躍の始まりとなる
光景は例え話にすぎない
この情景やこの夢を見たら~なるという占いごとではない
何千年とくりかえされたデータ蓄積的な占いは終わる
一瞬のなかに永遠を観るように感じることが大切です
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