りりちゃん
りりちゃん
な~に?
眠っていたらしいりりは寝ぼけながら目をこすっている
頭はふわふわなロールケーキみたいな
クルクル巻き毛が覆ってる
あのね、今度は虹のおまつりでなくて
ヒノキのお社のお祭りよ
へ~そーなの?
大丈夫かしらねぇ?
なにが?
だって・・・
金縛りにあったりして
吉祥天さんのお使い人がよけてくれたけど
なんか時々心配でさ
ふーん・・・心配性だよねーうふふ
いいでしょ!この世はなかなか大変なのよ
そっか
また一緒にミラクルパーティすれば
手順がわかるよ
そ、そうね
そうしよう
そしてわたしは瞑想する=ミラクルパーティ
***
ミラクルパーティー会場
・・・・・
またまた吉祥天さんが!
そしてオーディエンスになっているちょっと恐ろしげに感じたりする雅な方々を螺旋状に吸い込んでいく
螺旋の道を辿って雅なお嬢様方は次々吸い込まれ・・・吸い込まれ・・・
ひゅるひゅる~
そのトンネルは光っている
その道は幸福に満ちている
その光は温かい
・・・・
太陽のような光の玉
そのなかに柔らかな女性の姿
ふっくらした弧を描いて光が巡る
―瀬織律姫
眩しい
顔と胸に向けて光が届けられてくる
へーこんなにはっきりお目にかかるとは
不思議ですね
するとそこからさっきの雅な方々が逆方向になって向かってくる
よく見ると
その方がた
これまでよりはるかに軽やかなお出まし
冠のように頭頂が光っていて背も伸びたみたい
連なる幾何学的なシルエット
光の存在にお成りなのですね
どちらが家なのかわからないけれど
お帰りなさい
よくいらっしゃいました
***
りりちゃんもお客さんになる?
へへ、そうだね~どうせ一緒になんかするんでしょ?
は、そのとおりですね!