風に吹かれてそよぐ真夜中の木々
木々が歌っている
それは雑踏の中の人間の言霊
後悔
希望
願望
それらは掻き消され霧散する
響きは悲しい水になる
土になる
地球はこうしてできている
おじさんの額にほ、☆、星がーーーーー☆
それでこのおじさん美しく見えるとか?
さぁな ふん
たったちゃんは興味なさそうな反応・・・
そいつはここに迷い込んだのか?
迷い・・・?
そんなことがあるんかい???
ここはりりちゃんの庭だぞ~
入り口がわかるとも思えず・・・
ちょっと休みたかったりする子を留めおいてみたことはあるけどね・・・・
へ?それ僕?
とちょっと反応してみせたのは少年のような青年のような木の根元で休んでいる子
確かにこの子にはいつまで居てもいいよ、とは言ってあるけどね・・・・
こ、このおじさんのことはりりは知らないよ!
それにしても美しい寝顔・・・・
ほわーとして眺めてみているものの
この先どうしたものか・・・
りりばあちゃんに訊いてみるよ・・・
ほいな!
呼んだかい?
思っただけで瞬間的にボーンと現れたのはりりばあちゃん
長い白髪頭を振り乱して
まるでほうきに乗って現れる魔法使いみたいだ・・・
でも違うよ
違うってば