2024-07-15

逃避と次元シフト

10年くらい前だったか。

 ある講座中デモセッションを受けたところ外国人講師の先生から変なことを言われた。

その内容はには欧米では心機一転するような刺激かもしれないがおそらく日本人にはむしろ逆効果をうむようなひどいものだった。

夫は前世で三角関係の別の男に銃で殺されたというものだった。

チャネラーの私はすぐにそれがその場にいた通訳者のことだと察知した。

その人の顔色が明らかに変わるのも観えてしまった私はどうしたかと考えるまもなくそのままスルーした。

外国人講師が別の人のエネルギーを読んだということも、通訳の人のことだということも言えなかった。

私の最悪の気分は、このデモセッションが完全に失敗したことを物語っていた。

講座にはそれ以来行かず、DVDでほしいものだけ求めて終わらせた。


あのとき指摘したらどうなっていたか、会場で気づいた人がどれだけいたか。

なぜか再び記憶がよみがえってきた。

今更顧みても過去は戻らない。講師含め、みな忘れただろう。しかし私だけがその時を新たな傷として覚えている。

あれはマトリックスの講座だった。関係性の調和を図るものだった。それなのにそれとは真逆にセッションを受けた後悔とともに自身を貶められたような怒りがしばらく私を苦しめた。

そしてそのたびに知人が似たようなことを占い師にいわれて本当に離婚してしまったことが思い出された。

占い師を信じて夫と本当に別れてしまった知人の愚かさ、占いをきっかけに夫を一層疑いの目で見るようになったであろう知人の苦しみ。

確かあの時私はデモセッション後、部屋の前で外国人講師と偶然出くわしたのだった。そしてその外国人講師をただじっと見つめたのであった。彼女は何だろうという怪訝そうな表情をした。私には言葉が少しも出なかったし、ましてや説明ができる会話力もなかった。ただなにか言いたげだということはその外国人講師には伝わった気がした。

私にできた精一杯の眼差し、それだけをよすがに私はその後も堪えたのだった。私はあなたに迎合しない、と。


そして最近一応それなりに自己セッションを重ねてそれなりに収まりをみせていたはずだった。なのにふと蘇ってきたこの記憶。

この手法の会員ではあるが、記憶として舞い戻ってきたのでその意味を再び考えた。

そして会員をやめて自由になるかと。

個人的には必要なスキルの確認をクリスタルやチャネリングの先輩方からも学んできた。多岐に渡ったおかげで自分なりのセッション手法を集約できて今がある。

組織で仕事を30年にわたってやってきた経験もある。

もうそろそろ様々な世間のしがらみからは遠ざかってもいいのではなかろうかと。


これは卒業なのか隠遁なのか次元シフトなのか、それともただの逃げなのか。


なんでもいい。