たったちゃん
たったちゃん!
ねぇ
それであの美しいおじさんと森に行ってどうなったの?
ふふん
レインボーに耀くグリーンドラゴンのたったちゃんはいつもどおり
そっけない
でも大きな目をギョロギョロさせながらその質問にはまんざらでもなさそう
ねぇってば
お話してよ
りりがしつこくしつこく尋ねる
のらくらギョロギョロ目玉のたったちゃんが大きな身体をくねらせながら
オパールの池に帰ろうかどうしようか考えている
迷っているならお話しましょ
ね
たったちゃん
そうさなそれもいいかもな
ふん
なんと言うことはない
そいつは
そいつとは美しいおじさんのこと
おじさん疲れたのか高いびきで苔をベッド代わりにしてぐっすり眠っている
おや
眠っていても美しいおじさんのままだ
なんだろうねぇ
おじさんなのは確かなのにねぇ綺麗だねぇ
額も頬もキラキラしている
たったちゃんはおじさんとお友達になったの?
ふん
おいらに友達なんてものはいやしないよ
そいつはなんだかんだいってもふわっとしてするっとしてるんだよ
なにそれ
ふわっとしてするっとしてるって?
ほれ見てみろあいつの額の星を
星?
☆があるの?
そう言われてりりは猛スピードで眠っているおじさんのところに駆け寄る
そしてそーーっと
額を覗き込む
うわーーーーーーいホントだーーーーー
おじさんの額にきれいな☆があるよ!!