池の畔
穏やかな光
そろそろ夕日に染まる
小さな沢をいつもより少ない水が落ちる
一粒の水玉に宿る光の証
水面に映るりりの顔
とその次には素足を出して
池に容赦なく突っ込む
パシャパシャパシャ・・・
あーーやれやれ
りりちゃんや
あなたはどーしてそーなるの?!
へへへ
だってさこれからオパールの池の水の色が変るんだよ!
えっと・・・池の色が変る?!
だってだってオパール色だよ
七色だよ
虹色だよ
すべての色がここにあるのに
いったい
なんの不測があるというの?
ふふん
オパールにも色のトーンがあるでしょ~
これからこれから
オレンジのオパールになるの
うーーーんそして赤く赤く燃えるようなオパールになるの
それでも七色の虹がちゃんといるよ
どーして?永年ミルキーなオパール色だったのに・・・・
それはね・・・
あそこの大きな木の根元に坐っている少年にね・・・
ああ
そうだった
ここにはあの少年がいた
なぜかいた
そしていつも穏やかに優しくそしてどこか寂しく
どこか哲学的に
なんだか瞑想するように
そこにいつも坐っているのよね・・・
いつまでもいていい
好きなだけいていい
今もそれに変わりない
つづく