よろこび
固定した感情の一つでこれ以上細分できない
喜びは喜びのままでそれ以上の新たな感情に移行しないし
この固定感情は
強く記憶にとどまる
幸福感が伴う
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悲しみ
負の感情の最終ゴールのような固定感情
怒ったあとそれを通り越して惨めになったりあきれたり
そして悲しくなったりする
最初からストレートな悲しみもある
悲しみもよろこび同様これ以上変化しないし細分化できない
たいてい何かの選択をせまられる状況が訪れる
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怒り
突き上げる怒りは爆発的に噴出するときがあったり
じわじわとマグマが煮えくりかえるようなときもある
意表を突くような怒りの原因に出会ったときはかえって無反応であったり飲み込んでしまったりする
そして無意識にたまっていく
しかし無意識はこれを忘れない
怒りは抑えられるものでも消せるものでもない
表現されるもの
そうしなければ怒りに飲まれてしまう
この状態のときはしこりのように恨みが身体に点在する
怒りを表現する方法を人はほとんど知らない
そのため状況を一気に崩壊させてしまうことがある
非人道的な方法をとることで表現されてしまうことがある
大抵の人間は怒りは良くないもので抱いてはいけないという強烈な思い込みがある
人である以上怒りはある
生きている限りなくならない
表現できればあとは変化変容していく
そしてやがて悲しみに至る