2015-10-22

大天使ミカエルの背中2015

大天使ミカエルの背中


ふたたび現る


それは急に起こった


翼の縁を眺める私


鉛色の雲の中

羽ばたくというよりも

急ピッチで雲間を切り抜ける



一方で

そのままその背に乗る私を見送る自分がいる


ミカエルは私の何かを連れて行った

連れ去った・・・?



ああ


避難のために


私の一部を連れて行ってもらったのだ



そうしなければ

再び古い過去の地球を繰り返す


それを観ないために




残された私の孤独とは


いや


むしろ


毅然とすべし

全身に響き渡るミカエルの声