蝉がミンミン
川遊びは飛び込み練習
淵に落ちないでね
あそこは色が変わってる
深いからだよ
花火は空いっぱいに広がって
儚く消えては音が後に続く
宇宙の森のお話を君に聞かせよう
ほら花火のように
花の蕾が開く
一つは明るく一つは小さく
朝顔のような細長い蕾
螺旋に色づくのは何色だろう
朝顔咲いた
ああ本当だ空に浮かぶ
夕暮れとも真夜中ともとれる
無表情とも怒れる神ともとれる
空に咲いた朝顔の顔
眼も口も鼻もある
笑ってる微笑んでいる
*
りりちゃん
木にへばりついて何しているの?
蝉を取るの
だめよ
蝉は命が短いの
1週間で木から落ちてくる
網は他のものを取ってね
それに必要ないでしょ
りりちゃんには
そのまま傍に行けば
蝉からも話が聞ける
へへへーー
試してみよ
ここは常夏
浮かぶ島
地の底からも這いあがる
蝉は何かを知っている
*
朝顔は朝咲くものでしょう?
この花は違うのね
何が言いたいの?
何を伝えたいの?
この宇宙空間は何?
この星は何処?
私はここでひとりきり?
またひとりきり?
つづく